皆さん、こんばんは!
早稲田大学公共経営大学院の授業の中でも、私が最も楽しみにしている授業の一つに、「地方自治特論」という授業があります。今週の「地方自治特論」の中に、とっても興味深い内容がありましたので、皆さんにもシェアしたく、このブログ記事を書いています。

皆さんは、ペリクレスという人を知っていますか?
私は知りませんでした!「古代ギリシャ最高の民主政治家」と称えられている人です。伝説では、生得の美声をもっており、ひときわ弁論に優れていたそうです。ひとたび民衆の前で、演壇に上がると、演説の内容も態度も、実に「雷鳴を轟かす」ほどであったと言います。

この大人物が、紀元前431年に行ったという演説に心打たれました。

(一部抜粋)
われらは質朴なる美を愛し、柔軟に堕することなき知を愛する。われらは富を行動の礎とするが、いたずらに富を誇らない。また身の貧しさを認めることを恥とはしないが、貧困を克服する努力を怠るのを深く恥じる。そして己の家計同様に国の計にもよく心を用い、己の生業に熟達を励むかたわら、国政の進むべき道に充分な判断をもつように心得る。ただわれらのみは、公私領域の活動に関与せぬものを閑を楽しむ人とは言わず、ただ無益な人間とみなす。そしてわれら市民自身、決議を求められれば判断を下しうることはもちろん、提議された問題を正しく理解することができる。」(久保正彰 訳『トゥーキュディデース 戦史』(1966年、岩波文庫より抜粋)

紀元前の昔から、このような主体的市民像が描かれていたことに深い感銘を受けました。古代ギリシャにはじまったこのようは理想の市民像が、現在でも欧州に深く認識されている市民像に脈々と引き継がれているのだと感じました。

下の写真は、チョット怖いですが、ペリクレスさんの彫像です。
いや~、お化けでもいいから会ってみたい!

2013年12月14日 石川亮(いしかわりょう)

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