まだまだ自分がまさか、
ボディセラピストになりたいだなんて
夢物語だった時。



今ちょっと遡って10年前、
私は念願のガンジス川を目の前にしました。
結婚するちょっと前の話。




久保島麻子物語第9話  〈番外編 回顧録〉
『夢は必ず叶う話 私の見たインド』






SARSの流行でスポンサー(両親)の
大反対に合いインド行きを断念してから
その日は突然やってきた。




学生時代の相棒からの1通のメール。
ネパールに行かない?




インドに寄り道してくれるなら行く!

彼女との2人旅は2度目で
前回はベトナム(ハノイ)→カンボジア→ベトナム(ホーチミン)という旅だった。
この時も、ベトナム行かない?の
メールから始まり、
カンボジアに寄り道してくれるなら行く!
と旅の工程が決まった。




ちょうど私は劇団を辞めた直後で
その後の予定は空白だった。
がむしゃらに歩いていたところに
何かこのままではいけない。
私はこれからどう生きていこうか。



なんて考えていた時。



有り難いことだけど、
決められたスケジュールを
タダこなすだけになっていた自分に
ひどく幻滅してがっかりしていた。




ほとばしるように湧き上がっていた情熱が
うんともすんとも言わなくて
そんな自分にとてもがっかりしていた。


ーーーーーー


あっと言う間に
ネパール→インド→タイと旅程が決まり
まだ肌寒い2月にバックパック1つで旅に出た。
(って数週間の短い滞在だったし、
タイで相棒のお仕事も兼ねていたんだけどね)




私も相棒も、殊更に小さいので
子どもの旅行か?なんて声をかけられながら
行き当たりばったりの気ままな旅が始まった。



地元の人たちが乗るバスに飛びのると
そこにはリアルな生活が垣間見える。
ホントにこんなところに乗るんだ!と
席のないところに座り始める
人、人、人。
たくさんの野菜を入れた籠を抱えて小さな子どもの手を引くお母さん。



泥だらけの衣服を着たおじさん。



長距離バスには
お金を払って座席を買っているのだろう、
私達のような外国人少しと
結構な距離をずーーーっと立っている女の人。



観光客も乗せるそのバスは
そこに生きる人達の
日常の足でもあるようだった。



ネパールのポカラから
陸路でインドへ入ったのだけど、
予約した席は存在せず、
ここに座りな!とばかりに隙間を開けてくれた
フロントのちょっとしたスペースに滑り込んだ。



行き当たりばったりを堪能してた。



インドのイミグレーションでは
ぼったくられたり、
ちょっと怖いことになったり、
インドの洗礼?を浴びながら
この時相棒は発熱していた。
目的地ヴァラナシまでは寝台列車に乗る。




どこから電車に乗るのかまったくわからなくて
ユニホームを着ているインド人らしき人に
聴きまくるのだが
みんなそれぞれ違う事を言う、、、
ちゃんと伝わってないのかなーーー。



くたびれて見当をつけたホームで待っていると
そばに人が寄ってきたので
ヴァラナシ行き?と尋ねると
僕日本人だよ、とそこから
おじさんとの旅が始まった。
列車はもちろん、到着時刻を大幅に遅れた。



噂に聞いていたインド時間。
慌てないなんとものんびりな時間が
流れいる。




数日間を共にしながら
ヴァラナシの街をテクテクと歩いた。
リキシャで少し遠出したり。



インドへ入ってからは
毎日、ガンガー沿いのガート(沐浴場)
をあてもなく歩いていた。




おじさんと別れてから
相棒の体調不良がひどくなり、
病院にかかってみると、
点滴を打つことになり強制入院。
1本打つのに数時間、
終わるのは夕方頃だと伝えられる。
その時の時間は朝
まだまだお昼までに時間があった。




心置きなく、
ガンガーを眺めていた。




ここには火葬場があって
24時間、煙が上がっている。
お金がある人は
相応の量の香木が組まれ遺体が焼かれる。





近くまで近づいてじっと見つめていたけれど、
人が焼かれている匂いというものを、
私はそんなに感じなかった。




黙々と働く人達と
それを見つめる人達。



昼から夜へと日が暮れる中
けむりは上がり続け、
夜になると炎が紅く煌々と燃え続ける。







そんなすぐそばで
沐浴をする人々。
お皿を洗う子ども。
水を汲む男の人。




毎日、毎日
登る太陽を眺めて、沈む太陽を見つめた。




太陽は毎日美しくて
ガンガーも毎日、雄大にそこに在った。





ガンガーを心置きなく眺めていたその時、
ごろりと大きな男の人が
流されていくのを目にした。




朝と夜。
生と死。
静と動。
暗闇と明。
この世には全てが同時に存在していることを
このインドの地で教えられた。



そこに生きる人は
活き活きと私には映った。
生きるって美しいな、と思った。




誰しもに平等に与えられる時間を
どう受け取るかは
過ごし方でこんなにもかわるのか。
東京とはまったく違う時間が流れていた。





死の隣で生きている。




流されていく男の人を目で追いながら
私は生きている。
生きていこう、と思った。




午後、映画館で映画を見たのだけど、
言葉がわからなかったけど、
とても心をオープンに観劇することが出来て
生きることがますます魅力的で
私は大粒の涙と嗚咽を我慢できないほど
生きたい!と泣きじゃくった。



となりのインド人が心配して
慰めてくれた。




私の見たインドは
ほんのほんの小さな一部分に過ぎないけれど
この時感じたこの世とは。
宇宙とは。



この世の真理がここにある、
そう感じた。




10年越しで叶えてあげられた
ガンガーをこの目で見る、は
思ったより時間がかかった。




願い続けること、
叶え続けること。
自分の思う美しい生き方を貫くこと。



ガンガーに登る太陽に、
沈む夕日に祈った時間を思い出した。



たくさんの神さまが宿る国。
祈りが生活の中にある。




ガンガーを始めて見た時に
私は既にこのインドという国に
魅了されていたけれど



これが始まりに過ぎないことを
きっと確信していた。
またここへ、
帰ってこようと思ったこと。
私の憧れがどんどん膨らみ始めた。




人生がより鮮やかに輝き始める。








つづく。



…………………………




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