先日、画家の友人が

ある賞を取ったと聞いたので

お祝いの電話を入れました。

 

 

彼女は独学で絵を学び、

サラリーマンのかたわら

描き続けている人なんですが、

 

 

審査員からのほめ言葉が

「いや〜、絵をきちんと学んだ

人間には描けない絵ですね!」

だったと聞いて、大爆笑しました。

 

 

 

それを聞いて

思い出したことがあります。




サラリーマン時代、あがり症だった私は

「話すのが上手になりたい!」と

話す技術を磨くための長期講座に

通ったことがあります。

 

 

 

結論から言うと

あーせい、こーせい

こういう技術で話せ

と言われるのがすごくイヤ

 

 

技術はまったく

上達しませんでした。笑

 

 

けれど、そのクラスに

「この人の話し方が好き」と

思える女性が一人いたので、

本人にそのことを伝えたんですね。

 

 

すると、その彼女はこう言いました。

 

「ありがとう。私は口下手だし

技術もないから、その時の全部を

いつも出すようにしているの」と。

 

 

その時に「ああ、人って技術じゃ

感動しないんだ」ということが

ストーンと腑に落ちました。

 

 

 

技術無視の彼女と私とは(笑)

いつも授業中のスピーチでは

あわあわと噛みまくりでしたが、

 

 

その講座の最終日の

一番感動したスピーカーへの投票では

彼女が一位で、私が二位になりました。

 

 

 

それ以来、私は

ものごとがうまく行かない時には

「どこか出していない部分がないかな」

「技術習得の逃げに走ってないかな」

と考えるようになりましたし、

 

 

実際に、そのどちらかが原因で

遠回りになっていることがほとんどだと

理解できるようになりました。

 

 

 

だからもし、これを読んで

何か引っかかる方がいたら

 

 

今のあなたに必要なのは

「技術」じゃなくて、

 

「出し切ること」

「直接とりに行くこと」

 

なのかもしれません。

 

 

 

 

優れたテクニックって

「すごいなあ」とは思うけれど、

本当の心の奥底に響くことって

まずありません。

 

 

そして、誰かの心の奥底に

響かせることができるものは、

 

 

あなたの中にすでに

あると、私は思いますにっこり




 

 

 


望月アコ プロフィール