犬猫の殺処分数は年々着実に減っています。
この10年間で約1/6になりました。
それでも
2016年、全国で殺処分された犬猫は約56000頭。
各都道府県で1191頭(平均値)が殺処分されていたんです。
そのうちの12%以上がかつてペットショップで売られていた犬猫の可能性が高いとされています。
これが事実ならば、
衝動で犬猫を買い、
「こんなはずではなかった」
「事情が変わった」
「病気の子はいらない」
「介護できない」
そう言って、犬猫を捨てる。
その犠牲になった犬猫が少なく見積もって1年で6940頭もいることになるんです。
その6940頭とかつて家族だった人達に、
これから、6940頭のうちの1頭を生みだそうとしている人達に、
機会があるなら、私はどうしても質問したいんです。
自分の子供に、孫に「いらないから殺してもらう」と言えますか?
殺処分の現場を見たことがありますか?
私はあります。
10年以上前なので、今とは装置もやり方も違うと思いますが、
ガス室はシェパードなどの大型犬が一頭やっと入るような小さな箱でした。
その箱の中に、ケージに閉じ込められた小さな雑種犬が入っていくんです。
ハッチを閉め、機械が動き始めて数分後に箱がカタカタと音を立て始めました。
少しずつその音は大きくなり、箱が震えだし、部屋中にガンガンガンガンと悲鳴のような音が響いていました。
実際に悲鳴をあげていたと思います。
その激しい震動と音は、ガスの中で、酸素を求め、必死になって生きようともがき苦しんでいるせいだったから。
箱は、収容された犬猫たちがいる場所からは離れた場所にありましたが、それでも、
その小さな犬が苦しんでいる様子は、他の子にもはっきりと聞えていたと思います。
こちらは、千葉動物愛護センターの2010年当時の殺処分が紹介されています。
こちらは、殺処分の様子が分かる動画です。
少しでも捨てるようと考えている人は必ず見て下さい。
今は、注射で殺処分している行政もあるようです。
注射の場合は、麻酔と筋肉弛緩剤が打たれるケースが多いように思います。
苦しむことはほとんどありません。
でも、私にとって「殺処分」とは、いつまでも響いていたあの音です。
ガスであろうと安楽死であろうと、人間の勝手な都合で殺すことに変わりはありません。
注射を指す人が、
ガス室の作動スイッチを押す人が、
その犬猫を殺すのではありません。
衝動で買い、物を捨てるように犬猫を捨てる人が、年間56000頭を殺しているんです。
犬猫はオモチャでも道具でもありません。
生きているし感情もあります。
人間の子供と同じ、教育も必要だし、病気にもなります。
年老いたら、当然介護も必要になります。
家族になった日から、最期を見送るその瞬間まで、甲斐甲斐しく世話をしなければなりません。
当たり前のことです。