今回でラスト。下位校からもMVPを選出します。

 

 

 

 

 

  日本体育大学 分須尊紀(3年)

 

8区2位 1:04:40

 

【昨年の区間20位から大成長、最下位争いから中位争いへ】

 

序盤から出遅れ苦しい展開が続いていた今年の日体大。盛り返す場面もあったが、7区終了時点で総合22位と苦しい位置。最下位のチームもすぐ後方に迫っていた。

 

しかし8区で反撃の狼煙。過去2年4区を担ってきた分須が終始区間上位でまとめ最終的に区間2位の快走!順位も3つ押し上げ19位へ引き上げる結果に。さらに総合16位までも1分程度に迫り、一気に中位争いも視野に入る位置に。9区では苦戦したものの、10区で初駅伝の住原が快走し16位フィニッシュ。その流れを作った分須の役割は非常に大きく、また来季への希望の光にもなった。来年は往路主要区間で稼ぐ役割を担ってほしい選手だ。

 

 

 

  順天堂大学 石井一希(4年)

 

5区13位 1:13:06

 

【今季不調のエースが初の山登りでシード権内へ】

 

過去3年間4区を担ってきた石井が最終学年は5区に登場。チーム事情などもあっただろうが、今期はなかなか調子が上がっていない中、5区にエントリーされたときはファンも驚愕したものだった。当日は変更なくそのまま出走。チームはシードラインよりやや後方でレースを展開。石井が襷を受けたのは11位。終盤は少々苦しみながらも国士大の猛追は凌ぎきり10位でフィニッシュ。区間13位と決して上位の記録を残したわけではないが、主力が多く起用できない中1区以来となる10位へ導いたところに最終学年・エースとしての意地を見た気がした。

 

 

 

  駿河台大学 久保俊翔(1年)

 

10区13位 1:10:27

 

【唯一のルーキーが繰り上げ後に奮闘】

 

出場2回目の駿河台大学。今回はシード権獲得を目標に掲げ、結果として往路はシード権内10位まで40秒の14位。非常に面白い位置で翌日の復路を迎えることとなった。しかし流れをつくるべく往路に主力を全投入したこともあり、復路は6区から出遅れることに。粘る区間もあったものの、残念ながら鶴見中継所で繰り上げスタートを味わうことに…。

 

そんな状況下でも1年生としては珍しくアンカーを任された久保は冷静な走り。集団を利用しながら安定した走りを見せ、1年生ながら区間13位。タイムも2年前のあの阪本OBの記録に16秒にまで迫った。また、総合順位も襷を受け取った時点では19位だったが一つ押し上げて18位。前々回は総合19位だったので、ここでは見事記録を塗り替えることに。

 

川越ハーフで63分台を記録し、一部駅伝ファンの間では噂になっていたルーキー。来季以降駿河台大が常連校へ定着するために必要不可欠な選手となってくれるはず。

 

 

 

  中央学院大学 黒岩勇禅(2年)

 

4区6位 1:02:32

 

【父の給水も力に シード争いの尻尾を掴む】

 

エース格を序盤に並べながら流れを掴めずに苦戦してしまった中央学大。そろそろ流れを変えなければ厳しい状況になる…といった状況で黒岩が奮戦。本来5区希望だったが一区間前倒しとなり4区に登場。

 

 

序盤は比較的抑えながら、少しずつペースアップ。散々話題となった父弘樹さんからの給水を受けるとさらに前を追い、最終的に3人抜きの力走で総合17位へ。しかも総合15位の背中まで4秒と迫り、流れを変えるという役割を全う。さらに2分半程離れていたシード権までの差も1分半程度に縮め、ギリギリシード争いに戻れる位置へと押し戻した功績も大きい。

 

 

  明治大学 綾一輝(1年)

 

8区3位 1:04:44

 

【力を出し切った強力ルーキー】

 

ファンも予想し得なかった往路最下位。復路は切り替えていきたいところ、6区の好走こそあったものの綾が襷を受けた時点では依然として総合23位。苦しい状況が続いていた。

 

しかしここで大物ルーキーがチームを救う走りを見せる。早大、帝京大らと好ペースをキープしつつ力強い走りを見せ続ける。遊行寺坂でも健脚は衰えることを知らず、周囲のランナーを突き放す。最終的には1年生歴代3位の好タイムで区間3位!順位も3つ上げただけでなく、さらに前のチームも(順位上では)見える位置に引き上げてくれた。

 

高校駅伝3年時に転倒しながらも先頭に食らいついた姿は記憶に新しい。状況はその時とは異なるものの、劣勢でも諦めず自分の走りに徹していた姿はその時に重なるものがあった。紫紺のエースとしての階段を登っていくことを願うばかりだ。

 

 

  神奈川大学 宇津野篤(4年)

 

3区10位 1:03:26

 

【苦しい往路で孤軍奮闘】

 

大後監督の勇退に花を添えたかった神大だが、往路は特に大苦戦。ほとんどの区間で18位以下に沈み、全く勝負をさせてもらえなかった。

 

そんななか、3区の宇津野が奮闘。序盤から突っ込みを見せ、藤沢では区間8位。一つ一つ順位を上げていき、平塚中継所に到着する頃には4人抜きで16位まで進出。後方で襷を受けると実力を発揮しにくくなるのが駅伝。そんな劣勢を一時跳ね返す殊勝の走りだった。また、この世代の神大には非常に力のある選手が揃っていたが、実は3回出場できたのは宇津野のみ。さらにすべてで区間10~12位にまとめ、爆発力は無くとも確実に計算できる選手だった。

 

チームを鼓舞する走りは来年につながるはず。

 

 

  東京農業大学 高槻芳照(4年) & 並木寧音(4年)

 

高槻 1区11位 1:01:45

並木 2区7位 1:07:03

 

【チームを引っ張り続けたWエースの黄金襷リレー】

 

このチームからは2名選出。両選手は1年時からエースとしてチームを支え続けてきた。高槻は1年時に8区、並木は2年時に2区をいずれも学生連合にて経験したものの、チームとして本戦出場は3年時まで一度も叶わず。最後のチャンスとなった今シーズン、前田和摩という強力ルーキーの加入もありチームは上昇気流に乗る。全日本大学駅伝は14年ぶり、そして箱根駅伝も10年ぶりに本選へコマを進め、いよいよチームとして最初で最後の襷リレーを行う権利を手にした。

 

 

2区起用が濃厚とみられていた前田が往路を回避したこともあり1区高槻、2区並木の並びが実現。高槻はハイペースの第2集団に食らいつき、終盤はやや離されたものの61分台の好タイムで11位。おそらく万感の思いを込めた襷リレーとなったであろう。2区並木は2年前の経験も活かせただろうか、5位争いの集団に身を置き、最終的には5つ順位を押し上げ6位で襷リレー。個人記録も67分03秒と素晴らしいタイム。10年ぶりの出場にも拘わらず上位争いの渦中で序盤区間を乗り切ることに。Wエースが額面通りの走りをしてくれたお陰で松葉緑の襷が大いに存在感を示していた。

 

 

両選手とも大学記録を大きく更新。集大成としてこの上ない結果だったのではないだろうか。チームはその後順位を落としたものの、最後まで襷を繋ぎ切ることにも成功。新たな一歩はこの2名から確実に刻まれた。

 

 

 

  山梨学院大学 弓削征慶(2年)

 

5区11位 1:12:59

 

【山登りで存在感 チームの光に】

 

箱根山登りの前哨戦として近年注目度が上がっている激坂最速王決定戦。登りの部で2位に食い込んだのが山梨学大2年の弓削征慶。一躍5区の有力候補に名を連ねることに。チームは一部主力を欠くなどの影響もあり、4区終了時点で16位。とはいえ混戦の中で、シード争いに食い込むか、下位争いに低迷するかはこの弓削の走りにかかっていた。

 

序盤はゆったり入り、一時は18位に後退。しかし苦しい大平台以降でタイムを縮め、芦之湯ではなんと14位に進出!最後はさらに好走した駿河台大に抜き返されたものの、区間11位の好走で往路15位フィニッシュ。シードラインまでは48秒と見事シード争いに食らいついた。また、個人記録もギリギリ72分台。飯島監督は73分台を期待していたが、それ以上の結果を残してみせた。チームは復路で順位を落とし、無念の総合最下位となったが、弓削はまだ2年生。来季は自信をもって山をストロングポイントとして位置付けて箱根路に挑むことが出来る。

 

 

 

 

ふう、とりあえず全チームの(個人的)MVPの選出が完了…。

 

 

ここでもう一度全選手を羅列してみる

 

 

青山学院大学 太田蒼生(3年) 3区1位

駒澤大学   篠原倖太朗(3年) 1区1位

城西大学   林晃耀(3年) 7区5位

東洋大学   梅崎蓮(3年) 2区6位

國學院大學  伊地知賢造(4年) 1区17位

法政大学   武田和馬(3年) 6区1位

早稲田大学  伊福陽太(3年) 8区5位

創価大学   桑田大輔(4年) 1区2位

帝京大学   小野隆一朗(4年) 7区2位

大東文化大学 菊地駿介(4年) 5区4位

東海大学   兵藤ジュダ(2年) 1区5位

国士舘大学  生駒直幸(2年) 3区12位

中央大学   湯浅仁(4年) 4区3位

立教大学   馬場賢人(2年) 3区8位

日本大学   安藤風羽(3年) 3区4位

日本体育大学 分須尊紀(3年) 8区2位

順天堂大学  石井一希(4年) 5区13位

駿河台大学  久保俊翔(1年) 10区13位

中央学院大学 黒岩勇禅(2年) 4区6位

明治大学   綾一輝(1年) 8区3位

神奈川大学  宇津野篤(4年) 3区10位

東京農業大学 高槻芳照(4年) 1区11位 並木寧音(4年) 2区7位

山梨学院大学 弓削征慶(2年) 5区11位

 

 

受賞選手の皆様おめでとうございます(????)

 

 

敏感肌・乾燥肌向けスキンケア アルティモイスト

 

【ゼンブヌードル】8食モニターセット