日本の学校には一般に「掃除当番」がというのがある。もちろん掃除当番は生徒がやるもので、先生や清掃員がやるものではない。掃除当番はどういうものかと言うと、仏教の弁道(禅宗)から来ています。弁道とは、日常生活の様々な雑事である、炊事、洗濯、掃除などは全て修業である、どういう思想です。

では、これは世界の常識か?というと、アメリカには勿論無い。生徒は学ぶのが仕事で、掃除は専門の清掃員の仕事なのです。昔、アメリカに道場を開いた空手の先生が、生徒に道場の雑巾がけをさせたらレッスン代を払っているのに私用をさせたと生徒が怒ったそうです。彼らには掃除も教育の一環の考えはないのです。

また、インドでは、雑巾がけはカーストの低い人間がやります。儒教国では肉体労働を軽蔑する性質があります。