高崎市根小屋町(2区)にある、鹿嶋山悉地院「宝性寺」の宗派は高野山真言宗で「かしまさんしっちいんほうしょうじ」と読みます。山号は古来寺院の住所的な役割を果たし、現在では寺院の存在する地区名が使われていることが多く、中には本尊の威徳を表す言葉や、祈願の名もみうけられます。宝性寺の開創詳細は、明治15年2月8日の火災により焼失の為不明ですが、本堂・不動堂・長屋門・庫裏全てが灰になったと本堂建立寄付帳に記されています。一説には、初代住職重清法印が元和元年(江戸中期)、現在より約400年前の開創と伝えられています。開創当時は宝性寺ではなく宝性院と称していました。また、根小屋村の発起と同じころとも伝えられています。歴代住職は、現在で18代目(末永瑛亮)となります。

 

 

寺の入口などには、六地蔵像が祀られています。「地蔵菩薩」とは人々の苦を身代わりとなって引き受け救済する菩薩のことをいいます。仏教ではすべての衆生が六道に輪廻すると説きます。地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の世界です。この六道に対応して六体の地蔵が寺の入り口に並べ置かれています。

 

 

  

 

お寺の名称の形

お寺の名称は、「山」、「院」、「寺」で構成されています。中国では、初めお寺は山中に建てられ、その所在地の山の名が山号の始まりで,後に平地に建てられた寺にも山号がつけられるようになりました。