高崎市根小屋地区を東西に走る、主要地方道寺尾・藤岡線を高崎商科大学入口三叉路から約100メートル東進すると、少し上り坂となり、そこに小さな橋があります。これが薬師沢に架かる橋で、そこに小さな祠があります。この祠が薬師堂で、この御堂があるので薬師沢というのか、薬師沢だから薬師様を祀ったのかわからないが、中には五輪塔や、宝篋印塔の一部と見られるものが安置してあります。五輪塔や宝篋印塔は江戸時代以前のものであり、そのころから鉄砲水などで亡くなった人がいたのかもしれません。   

(参考資料「高崎漫歩」)

 

薬師如来:医王尊とも別称され、これに因んで薬壺を持つ姿で表されます。石仏では両手で薬壺を持つものが多い。

 

 

道路の相向かいには、道祖神の文字塔があり、明和4(1767)年の年記があります。隣に二十二夜供養塔(根小屋村下組女人講/明治21年4月建)と地蔵菩薩(銘不詳)の座像が沢沿いに並んでいます。

 

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★薬師堂及び道祖神等の石造物は、拡幅工事のため撤去されています。