―山名地区―

旧南八幡公民館の西側フェンスと上原家墓地の間の桜の木の下に「濡れ薬師」といわれる小さな薬師如来の石仏があります。この薬師如来は、昔から眼病に霊験があるといわれ、眼病を患った人がお参りをして、快癒したお礼に小仏を寄進したものだといいます。現在は約30数個の小仏ですが、昔はもっと沢山あったそうです。

なぜ、この薬師如来を「濡れ薬師」というのかというと、その由来は薬師如来が雨露に濡れてかわいそうに思い屋根を作ると、作った人の家に災いが起こったからなのだそうです。そこで、今でも野仏のままなのです。  

 参考図書:「みなみやはたの歩み 第6集」

 

 

 

 

「薬師如来」は医王尊とも別称され、これに因んで薬壺(やっこ)を持つ姿で表されます。石仏では両手で薬壺を持つものが多い。また、「如来」というのは悟りの境地に達した最高位の仏たちの尊称です。