ある国の裏路地に悪魔が人間に交じって古道具屋を開いたそうです。そこの品ぞろえには、それぞれの値札と名前がついている。例えば、欲望の斧、恐怖の短剣、妬みの罠等色々な道具が並べられていた。
そこを通りかかった男が、「なんか面白そうな道具をいっぱい売っていますね」といいました。悪魔はニャリと笑って「色々なものが御座いますよ、これなどは如何ですか」といって、木の楔(くさび)を勧めました。男は「この楔はやけに高い値段ではないか‥」といいました。他の道具に比べて何十倍も楔は値段が高かったのです。悪魔はいとおしそうにその木の楔をなぜながら「お客さんこれはうちの店で一番良い道具ですよ」といいました。男は「それは何という道具何だい」と聞きます。道具屋は「これは失望の楔というのです」と応えました。さらに「他の道具が無くてもこの道具を人間の心に打ち込んでやれば、私達の役目は達成されるのです」といいました。
貴方はこの物語からどんなことを思い浮かべますか・・。貴方にとって失望する場面はありますか。失望から立ち直るとき、貴方の周りにはどんな人がいて助けてくれますか‥。
参考文献《物語は、インターネット上に掲載されている動画を基にアレンジしています。イラストは、インターネット上に掲載されている無料画像を使用しています。》