この国の人達は、首都のビエンチャンのまともなホテルに泊まっても、ホテルの従業員は英語が片言くらい。1人だけなんとか喋れた程度だった。立派なホテルに泊まっても一泊50ドルくらいだった。物価は安いのだ。
ホテルの近くの食堂で、ビール大瓶(熱帯地方は小瓶がない)1本1ドル。現地のうどんを一杯食っても1ドルくらいと、物価は安いのだが。なんせ暑い地方なので、大瓶がスイスイ飲める。いい加減にメニューの写真を見て、これくれ、、なんんていってオーダーする。ベトナムの普通のレストランから比べると味も見てくれも落ちるが、まずくはない。
市内観光を行こうかと思ってホテルで値段を聞くと1日US150ドル、いや$100ドルかなとか言う。半日なら半額なんていい加減もいいとこ。まともなホテルなのにツアーデスクもない。あとでわかったが、現地でやっている会社のツアーに参加すると、ものすごく安いのだった。オレもいい加減の1人旅だから、そんなもんかなと、諦めるほかはない。
なぜこんな最貧国で値段が高いのか、、というと1人旅だから、1人で貸し切り7〜8人乗りの新しいミニバンで迎えに来る。ようするにVIP待遇なのだろう、ということになる。このあたりを観光している人達を見てるとヨーロッパ系のバックパッカーが多い。彼らは安いトクトクを4〜5人でシェアーするから1日乗っても1人5ドルもかからない。
メコン河で捕れた魚の串焼きはいかがか。
なんかよくわからない物が店先でよく売っている。串焼きにされ焼かれているが、よく見るとこれは蛙だった(黒いもの)。でもアメリカでも時々蛙を売っている店もあるから、けっこう世界中で食われているのかもしれない。味は淡白でした。
下のはメコン川か、海の無い国なので、捕れた小魚が焼かれていた。
ビエンチャン市内観光は4つの有名なお寺があるだけなので、半日で充分回れる。こっちは金ピカのお寺が多いが、ビエンチャンは普通の古い仏塔などもあり、けっこう興味深いものだった。
初日は半日観光で雇ったガイドが人相の悪い一癖ありそうな中年男、英語も殆どできない。そのガイドとなんとなくバカ話に入った。
いいマッサージ屋はないかと、、そしたらこのチンタラと片言の英語で喋っていたのが、急に活気づいて身振り手振りでいいとこへつれていってやると。それも観光の途中で町中へUターン、一見普通の商業施設らしき町中の普通の事務所風の家に連れて行かれた。
そしたら、なんと若い結構な女達が14〜15人出てきたではないか。はい好きな娘をえらんでください。
これらの女達は皆んな英語がお上手。何処から来たのか聞いたら、みんなベトナムからの出稼ぎ、、、ということだった。
部屋の中は薄暗く、一応マッサージベッドとシャワーとバスタブのついた部屋だった。スッポンポンのマッサージ嬢がスペシャルマッサージをやってくれた。
お値段は70ドル少々。ツアーが終わってガイドがチップをくれというから、お前はマッサージ屋でしっかりキックバックをもら
たったろう、、といったら、もらわない、と、とぼけていた。笑って5ドルやったら、嬉しそうな顔をして、サンキュー、、といってにっこりしていた。彼は今日、いい稼ぎになったろう。
ちなみに、このあたりの普通のマッサージは1時間約6〜8ドルでしっかりやってくれる。しかし英語はまったく喋れない、ニコリともしない、無愛想。サービス業なのだから、まずはにっこり笑って、自分の名前の自己紹介。かんたんな挨拶してから、かんたんな会話でもすれば、お客もいい気分だし、チップも弾む。ここのオーナーはしっかりとかんたんな接客英語を教えなければだめだな。オレが行って教えてやろうかな。ベトナムのハノイではきれいなマッサージパーラーで、2時間たっぷり過ごしてチップ込で20ドルくらいだった。
そんなことで初日が終わって、翌日丸1日観光で田舎ツアーに行ったが、このガイドはよく英語ができた。大学を出ていると言っていた。乗っている車がコリアのヒュンダイ。彼いわく本当は日本車のトヨタを買いたいのだが、クオリテーの悪い韓国車にしたと、値段が安いから。でもこの車の支払いが済んだらトヨタにするんだと言っていた。よくしゃべる男で、今ラオスは観光ブームが始まったが、コリアンのお客も多く来るが、彼らは全部自分の会社で、バス、ガイド、レストラン、、、現地の人を雇わず、儲けた金は全部本国に持ちかる連中だ。だからコリアンはラオスに金を落とさないから嫌いだ、
といっていた。基本的にセコい国民なのだろう。
そんなことで1日観光も、ガイドと2人なので、世間話、政治、経済、将来のラオス、、彼はまだ40歳くらいなのでいろんなビジネスのアドバイスをしてやったりして、なんの観光もなく岩の多いきれいな水の流れている川へ行って帰ってきた。
茶色をしたメコン川を挟んでこっち側がラオスのビエンチャン、川向うに見える町がタイの確かノンカイの町が見え、橋でつながっている。こういった茶色い色をした水きり見ていないので、きれいな水の流れている川は少ないのだろう。
そんな、なにもない、1日田舎ツアーだった。
明日から ルアン パバーンだ。