大関魁皇（３７）の春場所（１４日初日、大阪府立体育会館）での取組にタレント・たむらけんじ（３６）から懸賞がかけられたことが８日、明らかになった。今場所で歴代最多の幕内在位１００場所目にあたる魁皇だが、浪速の親友からの強力バックアップが追い風になるに違いない。
【写真で見る】親友たむけんが応援！“相撲界の鉄人”魁皇
幕内在位１００場所目を迎える魁皇に、強力な援軍が登場だ。「ちゃ～」でおなじみのタレント・たむらけんじが、自ら経営する焼き肉店「炭火焼肉たむら」の名前で懸賞をかけたのだ。
「社長（たむら）が懇意にさせていただいているということで（魁皇に）懸賞をかけさせていただきました」
そう明かしたのは同店の関係者。この日、大阪府立体育会館の先発事務所で手続きを完了した。初日や千秋楽など計５日間、魁皇の取組前にそれぞれ１本ずつ懸賞旗が社名とともにアナウンスされ土俵を周回。さらに、日々の取組表（パンフレット）には「焼肉食べるなら炭火焼肉たむら」というキャッチコピーも掲載される。
ベテラン大関とお笑い芸人の異色“合体”だが、出会いは５年前にさかのぼる。たまたま魁皇が出かけたちゃんこ店にたむらが来店。店の人から紹介されて意気投合。そこから一緒に酒を飲み交わしたという。それ以降、春場所で魁皇が来阪した際に食事にいく関係に…。酒席での思い出話をたむらが、テレビ番組で披露したこともあった。
今回の懸賞も初場所時からプランを練っていたという。すでに魁皇に報告しているというたむらは「５日間懸賞を出すので休場せずに全部とってください。最後まで頑張って下さい」と、メッセージを送った。
魁皇にとって春場所は思い出深い場所だ。昭和６３年には貴乃花、曙とともに初土俵を経験。数々の名勝負も繰り広げた。史上最多幕内１００場所目の大きな区切りを迎えた今場所。２日の会見ではこう振り返った。
「とうとう来たなという思いがある。まだ終わりじゃない。一場所一場所集中しながらクリアしていきたい」。先場所では通算８００勝を記録するなど、記録を更新し続ける「相撲界の鉄人」。強力バックアップも負けてしまえば対戦相手に渡ってしまう。一つ年下の友人の好意をムダにしないためにも、浪速の春は勝ちまくるしかない。
