覚せい剤取締法違反の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告(38)の夫で、同法違反罪(所持、使用)に問われた高相(たかそう)祐一被告(41)の初公判が21日、東京地裁で開かれる。
起訴状によると、高相被告は8月2日、東京都港区の青山公園で覚せい剤を吸引し、翌3日には渋谷区の路上に止めた車内で覚醒剤0.817グラムを所持、同月9日には千葉県勝浦市の別荘で覚せい剤0.097グラムを所持したとされる。同被告は捜査段階から起訴事実を認めており、争点は罪の重さとなる見込みだ。
高相被告はこれまでの調べに、自身の使用状況などを詳しく供述する一方、「4年ぐらい前に妻に覚醒剤を勧めた。妻はその後、使用した」などと酒井被告に関する重要な供述を繰り返してきたが、酒井被告に覚醒剤を勧めた詳しい経緯や、手渡した量などが明らかになっていない。
元検事の大澤孝征弁護士(64)は「検察側は、罪を重くするために『妻を麻薬の世界に引き込んだ張本人』ということをアピールするのでは」と推測。「裁判では妻の使用実態なども追及される」とみており、酒井被告の常習性が浮き彫りになる可能性もある。
もう一つ注目されるのは入手ルートだ。高相被告は「イラン人から買った」と供述してはいるが、7月下旬の奄美大島での使用については「レイブ(音楽イベント)会場で拾った」などあいまいな供述も多く、公判では全容の解明が期待される。
一方、量刑について大澤弁護士は「懲役1年半から2年で執行猶予4年くらい」。刑法に詳しい板倉宏日大名誉教授(75)もほぼ同意見だが、「妻に覚せい剤を勧めたのは悪質。懲役1年半の実刑もあり得る」と指摘した。
