日本経団連は29日、今春の大卒新入社員(事務系)の平均初任給が前年比0・09%増の20万8306円となり、デフレ不況時の2003年(0・1%)を下回る過去最低の伸び率だったと発表した。
昨秋以降の急激な景気悪化の影響で、初任給を前年のまま据え置いた企業は87%と前年(52%)を大きく上回り、引き上げた企業は11・2%で前年(47・6%)を大幅に下回った。
短大卒は0・13%増の17万3601円、高校卒も0・15%増の16万3038円といずれも低い伸びにとどまった。
調査は5~6月に行われ、485社が回答した。