新潟、青森両県警の合同捜査本部は9日、埼玉県川越市のシロアリ防除業「エムケイホーム」の社長石川高広(36)(埼玉県朝霞市根岸台)、従業員中村有孝(39)(同県川越市小仙波町)の両容疑者を特定商取引法違反(不備・虚偽書面の交付)の疑いで逮捕し、同社など3か所を捜索した。
石川容疑者らは生きたシロアリを見せて客を信用させ、契約を交わしていた。
発表によると、石川容疑者らは今年4月中旬、新潟県南魚沼市の30歳代の男性宅を訪問してシロアリ防除工事の契約を結んだ際、契約書には、一定期間内であれば無条件に解約できるクーリングオフの方法を記載せず、会社の代表者名を記す欄にも別の役員の氏名を記載した疑い。
石川容疑者らは男性宅を訪問した際、「床下を確認させてほしい」などと言って家屋の床下に入った後、ビニール袋に入れたシロアリと、アリが巣くった木片を見せ、約50万円で防除工事を請け負う契約を交わしたが、男性側から解約に応じてもらえないとの相談が県警にあった。このほかにも新潟県内で交わされた約40万~75万円の契約2件についてもトラブルになっていたという。
トラブルは、捜査本部が把握しているだけでも青森、埼玉、群馬など9都道県で約30件に上っており、同本部で裏付けを進めている。
石川容疑者は以前に別の事業者名で経営していたシロアリ駆除業の顧客名簿を使い、「業務を引き継いだ」と言って首都圏や東北を中心に営業をしていたという。