国土交通省は30日、高速道路料金の土日祝日「1000円乗り放題」について、8月は6、7、13、14日の木・金曜日にも実施すると発表した。お盆時期の利用を分散し、渋滞を緩和するのが狙い。
併せて、お盆前後の8月3~5日、10~12日、17、18日はトラックなど中型車以上を対象とした現行の深夜半額を昼間にも適用。平日の渋滞を懸念する物流業界に配慮する。
政府は景気対策として、自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象にした1000円乗り放題を地方圏で3月末から実施。ただ、大型連休(4月25~5月6日)では10キロ以上の渋滞が414回と前年の2倍になるといった弊害もあり、国交省はお盆の実施拡大を検討していた。
国交省は、お盆の渋滞発生回数を事前予測より約2割減らすことができると見込んでいる。
金子一義国交相は同日の閣議後会見で「(実施拡大に)新たな財源は必要ない」と話し、選挙対策の“ばらまき”という見方を否定した。