バレーボールのプレミアリーグ女子のNECは30日、2004年アテネ、08年北京五輪代表の高橋みゆき(30)と、96年アトランタ、アテネ五輪代表の成田郁久美(旧姓大懸、33)が契約満了で退団したと発表。関係者によると、高橋はタレント活動を視野に引退するという。
NECでは「高橋、成田とも今後については未定」としているが、ともに移籍先が決まっておらず、引退が濃厚。ビーチバレーへの転向もないようで、同連盟関係者も「2人が転向する話は聞いていない」としている。関係者によると、01年に一度引退して03年に復帰したリベロ・成田は現役続行か引退かを決めかねているが、今季の全日本から外れた高橋は「新たな道も踏まえて考えたい」としており、現在は所属の芸能事務所を探している。
全日本の中心選手として活躍したアタッカーの高橋は山形商高から97年にNECに入団。170センチと小柄ながら02年の世界選手権では代表主将も務め、05-07年の2シーズンではイタリアセリエA1部リーグのヴィチェンツァでプレーした。
◆高橋 みゆき(たかはし)1978年12月25日、山形市生まれ。30歳。山形商高卒。97年NEC入団。00年全日本初選出。ポジションはウイングスパイカー。主な国際大会は五輪は04年アテネ、08年北京。世界選手権は02、06年。03、07年にW杯。170センチ、66キロ。
◆久光製薬・山本も退団 全日本女子の元エースでアテネ五輪代表の山本(旧姓・大友)愛(27)も久光製薬を退団したことが30日、関係者の話で分かった。現役を続行する意思があり、日本協会が管理する1日付の移籍希望者リストに名を連ねる。山本は06年1月に結婚、出産のため引退したが、08年4月に2年ぶり現役復帰し久光製薬に入団していた。