5連敗で借金9に低迷する阪神球団のトップに立つ2人が15日、チームへの熱い思いを口にした。南信男球団社長(54)は「情けない。プロとしてファンに応える責任を認識して戦ってほしい」と厳しい言葉で叱咤(しった)。坂井信也オーナー(61)は低迷の原因をチーム編成の甘さと指摘し、編成部の体制見直しにまで言及した。
◇ ◇
チームの惨状に、球団トップとして南球団社長も言葉を発せずにはいられなかった。
「情けないよね。“ホームランを打て”とかじゃなく、凡ミスや気力、集中力に欠けるプレーが目立つ。当たり前のことができるよう徹底しないといけない。ホームもビジターも、これだけのお客さんが入って応援してもらってる。プロとしてそれに応える責務、義務がある。それを認識して戦ってほしい」
球団事務所で取材に対応すると、早口でまくし立てた。
5連敗中、繰り返されたミス。守備でエラー、攻撃でバントミス、そして走塁ミス。特に失策は昨年は144試合でチーム失策数が62だったのに対して今季は56試合時点で早くも38個と急増している。
チーム状態が上向かない中、1点もやれない、なんとか得点しなければいけない、という思いが焦りとなってミスを誘発してきた。だが、プロとして、まして多くの阪神ファンに支えられているタイガースとしては、どんなにプレッシャーの掛かる場面、状況であってもプロらしいプレーを見せることは最低限の責任であると指摘した。
もちろんこの低迷が現場だけの責任ではないという認識も持っている。
「具体的には何もないが、もっと緊張感を持ってやらないと。なんとかなるという意識ではいけない。現場に言うからには私を筆頭にフロントも襟を正してやらなければならない」と自身も含めて、編成部などのチームスタッフに対しても警鐘を鳴らした。
01年以来の借金10は絶対に避けなければならない。今季初の6連敗阻止のためにいま一度、原点に戻り『1球に集中せよ』の言葉を投げかけた。真弓監督も「重たい中で勝っていくしかない」と話す。試練の時を迎えた真弓阪神。球団トップのゲキに、そしてファンの声援にどう応えられるか。