世界的演奏家を多く出しているバン・クライバーン国際ピアノコンクールの決勝が7日(日本時間8日未明)、アメリカ・テキサス州フォートワースで開かれ、東京都在住の上野学園大生、辻井伸行さん(20)が優勝した。
中国人ピアニストと辻井さんの2人が1位となった。辻井さんは全盲で、全盲ピアニストの同コンクール制覇は史上初。日本人としても初優勝となる。
同コンクールは1962年に創設され、ピアノコンクールとしてはチャイコフスキー国際コンクールやショパン国際ピアノコンクールなどと並ぶ難関。過去の日本人入賞者は3人で、69年の野島稔さんの2位が最高だった。
辻井さんは決勝の6人に残り、4日にショパンのピアノ協奏曲第1番、6日にラフマニノフの同第2番、7日はベートーベンのピアノ・ソナタ第23番<熱情>などを弾き、聴衆を熱狂させた。
辻井さんは生まれつきの全盲で、4歳からピアノを始め、7歳で全日本盲学生音楽コンクール・ピアノの部で1位となった。10歳の時にオーケストラと初共演してデビュー。今までに国内のほか、アメリカ、ロシア、フランスなどでも演奏会を開いている。2005年にはショパン・コンクールで「批評家賞」を受賞して注目を集めた。