豚インフルエンザの感染拡大で、経営再建中の日本航空の業績が一段と悪化する可能性が出ている。27日時点では「それほど大きな影響はない」(広報部)としているが、旅行会社の相次ぐメキシコ・ツアー中止など影響はじわじわと広がっている。ゴールデンウイークから夏休みの「稼ぎ時」だけに予断を許さない情勢だ。
日航は2004年3月期、新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザの発生で国際線旅客数が激減し赤字に転落。旧日本エアシステムとの統合効果が帳消しになった。
豚インフルの感染拡大は、ただでさえ世界同時不況の直撃で09年3月期、10年3月期の赤字が確実となる中、日本政策投資銀行から金融危機対応融資2000億円を受ける方向で最終調整しているところに起こった。
国際線の柱である北米への感染拡大が本格化し、出張や旅行の手控えが広がれば、収益を一段と押し下げるのは必至。西松遙社長をトップに25日に立ち上げた「対策本部」を通して、感染の動向、旅客への影響を見守る方針だ。