欧州自動車最大手フォルクスワーゲン(VW)が、高級スポーツカー大手のポルシェを買収する方向で検討に入ったもようだ。23日付フィナンシャルタイムズが関係筋の話として報じたもので、これを「ねじれ現象」と伝えている。
VWは、ポルシェ家とピエヒ家が共同保有する持ち株会社のポルシェ・アウトモビール・ホールディングから事業会社のポルシェAGを買い取る考え。90億ユーロもの負債を抱えるポルシェ・アウトモビールにとっては、まさに渡りに船といえる。同社はその後もVW株を保有することになるという。
関係筋によると、問題はポルシェAGの評価額が60億ユーロから90億ユーロまで大きな開きがある点で、これが取引の障害となる可能性がある。また、VWの重要案件に対し拒否権を持つニーダーザクセン州が計画を支持するかは未知数だ。
ポルシェは2005年、およそ15倍の売り上げを持つVWの筆頭株主となった。以後も同社株の買い増しを進め、現在は50.76%出資する。ポルシェはこの配当を通じ、本業をはるかに上回る利益を得ている。