畠山鈴香被告(36)は退廷直前、傍聴席を振り返り、米山豪憲君=当時(7)=の両親に深々と頭を下げて一礼した。25日午後2時半、仙台高裁秋田支部の1号法廷。無期懲役判決を支持する控訴審判決が休廷を挟んで朗読された約3時間、被告が表情を変えることはほとんどなかった。
豪憲君の母真智子さん(42)は遺影を抱いたまま顔を伏せ、父勝弘さん(42)はこらえるような表情でうつむいた。被告と目を合わせることは最後までなかった。
判決言い渡し後、裁判長が「内容は分かりましたか」と聞くと、被告は無言で首を縦に振る。「無期懲役を当審も認めました」と重ねて言われると、「はい」と小さな声を絞り出し、うなずいた。
判決理由の中で、裁判長が「豪憲君殺害の動機の真実を述べていない」「衝撃的で地域住民を震撼(しんかん)させた」などと指弾。被告はうつむき加減で、前を向いた姿勢をほとんど変えなかった。