野党の標的化を回避…漆間副長官オフレコ懇談の氏名公表
政府筋が「(西松建設事件は)自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」などと発言した問題で、河村官房長官が「政府筋」は漆間巌官房副長官であることを明らかにした背景には、自民党側への捜査が焦点になっている中で、捜査介入とも受け取られかねない発言が野党の標的になってきたことがある。
漆間氏は今月5日、匿名で記者団に政策などの背景説明をする「オフレコ懇談」の場で、この発言をした。記者団からさらに、「民主党だけ捜査するとなると、国策捜査だと言われかねないのではないか」と尋ねられると、「国民は、そう思いますかね。(自民党は)金額が違いますから。あの金額で、違法性の認識があったというのは難しいと思う」と語った。読売新聞など報道各社は、「政府筋」「政府高官」などの主語で発言を報じた。各社が加盟する内閣記者会は7日、漆間氏に名前の公表を求めたが、同氏は「オフレコ発言をさかのぼって公表できない」として了解しなかった。
河村長官は8日の番組出演後、記者団に「オフレコ懇談といえども、説明責任を果たさないといけない。いつまでも『オフレコだから知らない』で済む話かどうか、判断しなければならないと思った」と説明した。麻生首相からも7日夜、「副長官が説明責任を果たすべきだろう」と電話で指示を受けたことを明らかにした。
野党は9日の参院予算委員会などで、漆間氏の発言を厳しく追及する方針だ。
民主党の鳩山幹事長は8日のNHK番組で、「漆間氏は警察庁長官をした方だけに、いいかげんな情報で話をするはずがない。内閣の中枢と検察との間でメッセージのやりとりがあったのではないかと思われても仕方ない」と批判した。自民党の菅義偉選挙対策副委員長も千葉県船橋市で記者団に、「(警察庁出身の漆間氏は)色眼鏡で見られる。不用意な発言は絶対にすべきでない。慎重にも慎重に発言すべきだ」と苦言を呈した。
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河村官房長官が「政府筋」が漆間副長官であることを公表したことを受けて、読売新聞は今後、実名で報道します。