テニス・モーガンキーガン選手権第2日は17日、米テネシー州メンフィスで行われ、男子シングルス1回戦で、世界ランキング90位の錦織圭(19=ソニー)は、同106位ながら全豪オープンで準優勝の実績を持つマルコス・バグダティス(23=キプロス)に5―7、3―6で敗れた。第1セットでは、コートサイドに持ち込んだ携帯電話を2度鳴らしてしまう前代未聞の大失態を演じ、審判から注意を受ける一幕もあった。錦織の次戦は、3月に大阪で行われるデ杯アジア・オセアニア1部2回戦の中国戦となる予定だ。
トッププロとして恥ずべき戦いになってしまった。錦織は第1セットは、5―5で迎えた相手のサービスゲームで15―40とリード。絶好のブレークチャンスを迎えながら、ここから積極性なプレーが影を潜めた。このゲームをものにできずに流れを逃すと、続くサービスゲームではミスを連発し、第1セットを失った。第2セットもバグダティスのミスで先にブレークしたものの、勝負どころでストロークが乱れ、あっけなく逆転を許した。
「ミスが多かった。相手は大事なポイントでミスをしてくれない」
大事な場面で集中力を欠き、ミスを連発した原因は、前代未聞のマナー違反だった。第1セットのヤマ場で、コートサイドに持ち込んだ携帯電話が2度も鳴ってしまった。買ったばかりで操作法に不慣れだった。思いもよらぬアクシデントで主審から注意を受けると、心が乱れて緊張感が途切れてしまった。
テニスには「プレーヤーは競技中コーチングを受けてはならない」規則があり、その疑いとなる携帯電話の使用は禁じられている。コートサイドに持ち込むことに問題はないが、電源を切るか、マナーモードに設定するのが常識。日本テニス協会関係者も「試合中に観客の携帯が鳴ることはあるが、選手の携帯が鳴るのは聞いたことがない」という。自覚に欠ける大失態で自滅した錦織だが、試合以前にも学ぶべきことはまだまだ多そうだ。