トヨタ自動車が2009年3月期連結決算(米国会計基準)で、本業のもうけを示す営業利益を12月時点予想の1500億円の赤字からさらに下方修正する見通しであることが30日明らかになった。
赤字幅は4000億円規模に拡大する可能性がある。国内外での販売不振が深刻さを増しているためで、11月以降3回目となる異例の修正に踏み切る。
税引き後利益も500億円の黒字から赤字に転落する公算だ。赤字になれば、税引き後利益の開示を始めた1963年11月期以来、初めてとなる。
トヨタは昨年12月に、営業利益を6000億円の黒字から1500億円の赤字に引き下げたばかりだ。
1月以降も販売実績が想定を大きく下回り、国内工場では前年同月比で半分程度となる大規模な減産を実施している。