財務省は28日、全国財務局長会議を開き、各地域から昨年10~12月期の経済の概況について報告を受けた。各地とも景況悪化は鮮明で、現行方式になった2001年4~6月期以降、初めて2期連続で全11地域が景気判断を下方修正した。全国の総括判断も「悪化している」に引き下げた。
自動車や関連品の販売不振、輸出減少などにより、全地域で生産活動が低下。個人消費や雇用も多くの地域で悪化しており、急速に厳しさを増す地方経済の状況が浮き彫りになった。全国判断の下方修正は4・四半期連続で、悪化という表現は初めて。