トヨタ自動車が、豊田章男副社長(52)を来年春にも社長に昇格させる方向で調整していることが23日明らかになった。同社は急速な円高や深刻な販売不振で、今3月期連結営業損益が1500億円もの赤字見通しになるなど業績が急速に悪化している。14年ぶりの創業家出身のトップ誕生を機に求心力を高め、業績回復を目指す。
渡辺捷昭社長(66)は副会長に就任するとの見方がある。ただ、日増しに悪化の度を深める経営環境が、トップ交代時期に影響する可能性も残る。
章男副社長は、同社が世界的自動車メーカーに成長する基盤を固めた創業家の故喜一郎氏の孫で、章一郎名誉会長(83)の長男。同社社長は章男氏の叔父に当たる達郎相談役(79)が1995年に病気で退任して以来、奥田碩相談役(75)、張富士夫会長(71)、渡辺社長と同家出身者以外が務めてきた。