野幌発13時21分の手稲行に乗車、充当されていたのは今朝岩見沢で目撃した735系のA-101編成だった。13時43分に札幌に着いた。どさんこプラザで、とうもろこしとアスパラガスを買って、自宅へ送ってもらった。



札幌発14時07分の岩見沢行に乗って、隣の苗穂で下車した。苗穂駅は2018年に300m札幌寄りに駅を移設した上、橋上化された。旧駅の位置を航空写真で見ると、ホーム跡が残っている。駅舎と駅前広場のあった札幌江別通の突き当りには今ではホンダカーズが建っている。駅舎が移転となったあとも、公園の中のD51の動輪が残り、駅前の名残となっている。新しい苗穂駅の橋上駅舎は、ホーム階外壁やエレベーターシャフトにレンガを用いることで、苗穂の地域性を表現している。自由通路の入口付近には売店、改札横には待合室が設置された。移転後の南口は北海道日立の事業所や駐車場があったが、2016年に移転して、その跡地を再開発することになった。2018年の橋上駅舎完成時はロータリーと仮囲いしかなかったが、2020年に左側の進入路はさらに左側に拡大し、進入路だった部分は停車場に、駅舎の札幌寄りに駐輪場、駅前広場にシェルターが新設された。2020年に設置された駐輪場だが、その3年後には駅前広場の進入路の辺りに一部が移転されている。新幹線の保守基地が駐輪場の辺りまで延びてくるので、縮小しなければならないからだ。駅前広場にはJR北海道バスが乗り入れ、それ以外は道路沿いのバス停での発着となる。南口駅前広場周辺は苗穂ヒラクスとして再開発、2021年11月に旭川寄りに25階建てマンションの『プレミストタワーズ札幌苗穂アクアゲートA』が完成、さらに翌年2022年3月札幌寄りにも27階建てのマンション『プレミストタワーズ札幌苗穂ブライトゲート』が完成した。両方のマンションともに2階が苗穂駅のコンコースにつながっているが、駅舎は広場の旭川寄りにあるので、札幌寄りのブライトゲートへは駐輪場上の少し長い通路となっている。電車の車庫が近い場所で高層ビルが建っていく様子は、さながら北のタカナワゲートウェイという感じだった。

駅の北側は社員研修センターがあったが、それを2017年に手稲に移転して、再開発することになった。2018年に橋上駅舎が供用開始となったときは北口駅前広場へのアクセス道路は空き地と仮囲いに囲まれて、アリオ札幌まで見渡すことができたが、東側の空き地部分には2020年9月にさっぽろ病院、西側の仮囲い部分には2021年1月に27階建てのマンション『ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー』が建ち、2021年3月には北洋銀行東苗穂支店が移転開業となった。北洋銀行開業に11日先行して、苗穂駅自由通路とアリオ札幌の間に約200m屋根付きの高架通路、空中歩廊がアクセス道路と並行するように造られた。空中歩廊は途中で分岐してグランアント札幌にも繋がっている。ところがアリオ札幌の建物には繋がったものの、空中歩廊とアリオ札幌はシャッターで仕切られ、1階の入口前に降りるようになっていた。空中歩廊とアリオ札幌の2階店舗内が繋がるようになっったのは、2年後の2023年3月となった。駅と商業施設が屋根付きの通路で結ばれるのは意外と珍しい。巨大商業施設は、駅が近くても、ペデストリアンデッキか駅前広場を介して結ばれるケースが多く、調べてみたら山陽本線大久保とビエラくらいだ。雪が多いところは、少なくとも上屋付きの通路を整備した方がいいかもしれない。空中歩廊とアリオ札幌が結ばれたのと同時期に札幌寄りに少し離れた場所にあった東9丁目踏切が廃止になった。また、駅舎の自由通路の札幌寄りにあった跨線橋も撤去された。北口から歩いて15分のところには、北海道鉄道技術館がある。充実した展示内容で入場も無料だが、毎月第2・第4土曜日の13時から16時までしか開いてない。カレンダーを見ると2027年8月14日が開館日みたいだから、その時に訪れたいところだ。あと、橋上化後に降りたのが夜だった白石駅にも行かなければならない。

駅周辺の再開発が進んだ苗穂駅だが、停車するのは普通だけで、毎時3本の函館本線と毎時2本の千歳線、合わせて毎時5本となるのだが、運転間隔は均等にならず、函館本線の間に千歳線が入らなければ20分くらい開くこともある。自分はその千歳線と函館本線が同時に来るそのタイムラグにはまって、50分滞在する羽目となった。

苗穂発14時57分の小樽行に乗車、時刻表上では千歳線札幌行と同時入線するような感じだったが、実際は千歳線が到着する前に小樽行が発車した。ここで発車を遅らせれば、北広島から手稲方面に行くのにホーム上接続になるのだけど。

小樽行は札幌駅で7分停車、その間に隣に『THE ROYAL EXPRESS』が入線してきた。4日前から石勝線、根室本線、釧網本線、石北本線を走行して、札幌に戻ってくるプラン、旭川を11時半に出て、札幌には15時過ぎ到着と随分時間がかかっている。『THE ROYAL EXPRESS』は、2022年に釧路駅、2023年に豊頃駅、2024年に中愛別のセコマと、夏休みの駅巡りの時には必ず目撃している。今年の夏の行動範囲は、『THE ROYAL EXPRESS』の走行ルートから外れるため、目撃することはないと思っていたけど。発車直前の入線で車内が混んでいたから、記録用の撮影ができなかったのが心残りだ。

桑園着15時10分、コインロッカーに荷物を預けたあと、26分の石狩当別行に乗車した。充当されていたのは、721系のトップ編成てあるF1編成だった。721系は、車齢とデッキ付き片扉が災いして、札幌都市圏から撤退したと思ったが、学園都市線ではまだそれなりに走っている。朝の新千歳空港行以外は札幌折り返しだから、単独の運用が組めるからだ。2012年度の電化直後には711系が運用されていたことがあった。桑園で立ち客が少しいるて30人近くくらい。降りる客は多いが、乗る客もそれなりにいる。新琴似で16人に、百合が原で10人まで半減し、あいの里教育大に着くころには半室の客は5人だけとなった。

 



ロイズタウンには15時53分に到着した。ロイズタウンは2022年3月に開業、その年の8月に降りたが、駅前が工事中で駅舎の撮影がしにくかったので改めて降りることにした。開業時は、仮設の歩道が札幌方向へホームと少し並行、途中で曲がってロイズ工場方面への車道に突き当たるという構造だった。仮設歩道の左側、車道に接するように仮の駐車場が整備され、ロイズ工場への送迎バスもそこから発着していた。仮設歩道以外には立ち入れることができなかったため、駅舎全体を正面から撮影することはできなかった。駅開業の9か月後、2022年12月に仮設歩道の右側、当別寄りに駅舎の正面の駅前広場が供用開始となった。時間がかかったのは、土地を嵩上げして広場を整備したためだ。駅前ロータリーは、駅舎の前で膨らんでおり、仮設歩道との間には駐車場が整備された。駅舎の前はクルマ2台の乗降場、駅舎右側にはロイズ工場への送迎バスなどが発着するバス乗り場と公衆トイレが整備された。広場の整備に伴い、仮設歩道は20日で撤去された。

暑かったので、16時の送迎バスで工場へ向かった。3年前に降りた時は送迎バスはクラシックなボンネットバスだったが、輸送力が足りなかったためか、普通の路線バスタイプのバスに置き換えられていた。着いてすぐにチョコのソフトクリームを食べた。工場見学の受付は15時半で終了、16時半くらいだと思っていた。苗穂駅を見物してなければ、14時36分にロイズタウンに着いていた。ただ、無料エリアのモールディングチョコレート製造ラインでチョコレート製造の工程とそのための機械は見れた。カカオの採取から説明したパネルもあったし。

帰り客の多い時間だが、ロイズタウン発16時15分の次は49分発と30分以上開き、その間にあいの里教育大始発が入る。30分のタイムラグがあるだけでなく、3両の運用だったので、その13分後の17時02分の札幌行に乗ることにした。16時40分の最終の送迎バスに乗車、すぐに来た49分発を見送った。49分発には先ほどまで乗っていた721系のトップナンバーが充当されていた。17時02分発に充当されていたのは、721系F-4103編成、狙っていた通りの4号車uシートが無料開放されていた編成だった。車内の客は少なかったので、シートをリクライニングして、ロイズで買った板チョコを挟んだパンと、地元でじゃがいも『きたあかり』が丸1個が入ったカレーパンをいただいた。

桑園着17時31分、近くのスーパー銭湯『北のたまゆら』で一風呂浴びた。これだけの種類の浴槽があって500円は安い。他だったら、最低1000円くらい取られると思うのだけど。イオンで夕飯などを買って、桑園発19時57分の小樽行に乗車した。充当されていたのは733系4000番台、uシートが無料開放されていたが、13分と短い乗車時間だったのでロングシートに座った。ホテル最寄りの手稲に着いたのは20時10分、席の8割が埋まる利用率となり、ほとんどが小樽へ向かったようだ。