埼京線の11/30改正ダイヤ、夕方以降を分析してみる。
●平日夕方
上下共に、ほぼ20分サイクルに、通勤快速1本、各停3本を運転、通勤快速の1本前は戸田公園待避、2本前が武蔵浦和で緩急結合する形になる。戸田公園以南において、通勤快速と2本前の各停は新木場からの運転で、大崎~新宿間では埼京線だけで約10分間隔での運転となる。
下りでは、通勤快速の2本前の新木場発は大宮行になっているのが基本だが、新宿発17時29分と18時29分は川越行である。通勤快速の1本前各停は、17時16分から19時12分まで武蔵浦和止だが、19時31分は川越行、19時53分と20時12分は大宮行、以降は川越行となる。そのため、19時台後半から武蔵浦和以北の本数は増える。
改正前は、新宿発17時12分、48分、18時13分の赤羽行があったが、いずれも武蔵浦和行に延長変更、代わりに17時35分、18時36分、19時35分の大宮・川越行も武蔵浦和行に短縮変更される形となった。このことにより各停が、赤羽発17時台、18時台ともに7本だったのが、8本、9本となっている。ただし、中浦和の時刻表を見ると、18時台、19時台7本ずつあったのが、6本に減っている。
20時台以降では2本前の各停は、大宮行から赤羽行になるので、武蔵浦和での緩急結合はなくなり、赤羽から戸田公園では10分前後の運転間隔となる。新木場発が大宮行から赤羽行になることで、渋谷以南から通勤快速通過駅への直通列車は22時38分の川越行までなくなる。
上りについては、武蔵浦和発で見ると、20分サイクル通快17、新木20、27、始発32となるのが基本、大宮発新宿行が06になることもある。20の大宮発新宿行は通勤快速が発車しても3分停車し、6分停車となっている。このことで通勤快速が遅延しても、追い抜かれる各停はほぼ時間通りに走ることができる。武蔵浦和止は6分で折り返すことになる。下りで数分の遅延が出れば、上りでも1分か2分の遅延が出る。1分くらいだったら、戸田公園の通勤快速待避時に回復することができる。上り通勤快速は、大宮で2分停車するから、停車時間を削れば遅延を回復することができる。
改正前の上りダイヤを見ると、運転間隔はバラバラ、武蔵浦和での各停の発車時刻を見ると13分開くことがあった。18時前後の13分ブランクは戸田公園待避で10分になるが、19時台の13分ブランクは通勤快速と赤羽始発が入るから、赤羽までずっと13分ブランクだ。今回の改正で、戸田公園発を見ると、03、08、14の5、6、9分間隔になっている。9分のタイムラグの後に03分武蔵浦和始発を設定することで、改正前よりは利用率が平準化している。といっても、08分の武蔵浦和待避と13分の無待避では利用率に差が出ると思うけど、戸田公園ユーザーが座れなかった13分ブランクよりはマシになった。
川越線大宮発は11、31、51の通勤快速20分ヘッドに、先述の各停川越行が21分発として加わる10-20分間隔が18~21時台まで続き、21時50分から23時過ぎまでは10分ほどの運転間隔になっている。改正前は大宮発18時01分、19時23分、20時23分、21時02分、21時23分が通勤快速の20分毎に加わっていたので、21時02分が間引きされた形となる。
●土休日夕方
下りについては、データイムのパターンをベースに新宿発17時22分の武蔵浦和行、18時00分の川越行、20分と42分の大宮行を追加運転している。そのため、中浦和での18時30分から19時30分までの停車本数は改正前の8本から9本に増えており、6本しかない平日を上回っている。ちなみに改正前はデータイムのダイヤをベースに17時11分の大宮行、18時13分の赤羽行、45分の川越行を追加するダイヤだった。上りは武蔵浦和発17時02分と55分の新木場行が設定されていること、19時台の各停2本が新木場まで運転される以外はデータイムと変わらない。
川越線大宮発は11、31、51の20分毎の快速に、18時45分発と19時43分発が加わっている。改正前は17時47分、18時49分、19時07分、19時28分が加わるダイヤだったから17時台、19時台で1本ずつ減っている。
●深夜
平日は新宿発下りで、22時07分の赤羽行、32分の大宮行を増発、23時01分の赤羽行を22時55分にシフトしている。また、23時47分の通勤快速を廃止している。55分の最終は5分繰り下げているので、11本あった23時台は8本に減っている。23時台後半の4分間隔は5分間隔になったけど、忘年会シーズンはどうなるのだろうか。23時台の通勤快速廃止で、最終通勤快速は新宿発22時44分に繰り上がっている。湘南新宿ラインは23時33分まで動いているので、夜遅くても大宮までの速達性は維持される。
最終川越行が5分繰り下がったので、池袋発24時06分はそれに吸収されるように廃止、次の24時12分も廃止され、26分は5分繰り上がりの21分発となった。結果、池袋発24時台は00、06、12、26、41の5本だったのが05、21、41の3本となる。24時26分発が5分繰上げとなったので、改正前は新宿発24時13分の山手線から埼京線経由で24時49分に南浦和に到着できたのが、改正後は24時08分の山手線を逃したら、24時29分の最終まで無いということになる。
川越線では大宮発23時37分を廃止して、24分発を28分発に繰下げている。代わりに24時13分発を新設して、24時18分発は27分に繰り下げている。新設の13分発は最終宇都宮線から8分で接続する。
土休日については、新宿発下りを見ると、まず21時台は快2、各停が大3、赤2、川2だったのが快、各大、各武3本ずつとデータイムと同じになっている。新宿発の本数は同じだが、戸田公園は7本が9本に、与野本町以外の快速通過駅は5本が6本に増えている。
22時台は快1、各停が赤3川4の計8本が、快1、各停が赤2大3川2の計8本に、赤羽行1本を大宮に延長している一方、川越行を半減させている。23時台は快1、各停が赤1、大2、川2の6本を各停だけの赤2、大2、川3としている。快速川越行を各駅停車に格下げ、新宿発52分の赤羽行を新設したのだ。
埼京線の方で21時台、22時台の川越行を2本ずつ減らしているので、川越線は改正前では21時台、22時台ともに10~19分間隔の毎時4本だったのを20分毎の毎時3本に、23時台も5本だったのを02分、24分を廃止して3本にしている。24時台は09分を新設、18分を27分に繰上げ、30分のタイムラグをなくしている。