JR西日本は、来春の京都鉄道博物館に伴い、SLスチーム号に新たな客車を投入することを発表した。

エクステリアデザインは、牽引する機関車の時代に合わせてレトロ感を演出、車体色は聚楽ぶどう色を採用する。インテリアデザインは、開放的なものとし、ボックス席ごとに富士、桜など往年の特急車両のヘッドマーク図柄をモチーフとしたデザインを配置する。京都駅寄り客車は特急列車展望車をイメージしたもので、梅をあしらったテイルマークを掲出する。

客車の長さは12.5mから18.0mに、幅は2.2mから2.8mと一般車両並にして、着席定員は現状の2両計80人から208人と倍以上増やす。また、非常通報装置を新たに設置する。車いすスペースも倍増させて、バリアフリーに対応させる。

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鉄道博物館のオープンでさらなる利用客が見込まれるためか、スチーム号の客車を大型化をすることに。どっちみち、今の客車は、鶴見緑地の花博以来25年間も使われた遊具施設のようなものだから、置き換えなければならないわけで。

JR西日本が想定している年間来館者数は80万人、これは梅小路蒸気機関車館の平成24年度来館者数30万人の2.7倍に匹敵する。着席定員は2.5倍だから、午前中は臨時便を設定しないと、正午過ぎまで待つということになりそうだ。梅小路より時間をつぶせそうだから、時間指定の整理券制度でも導入するのだろうか。

客車有効長は25mが36mになるわけだが、現状のホームで間に合うのだろうか。客車だけでなくホームもリニューアルして欲しかったな。当時のホームや駅名票、ベンチを再現するような感じで。今のホームだと味気がない。新幹線の車窓から目立つくらいのインパクトが欲しいのだけどね。

現在使われている客車は廃車解体になる可能性が大きい。若狭本郷駅に移設して、風車の駅、義経のレプリカとで花博を再現すれば面白いけど、難しいか。