今朝は手稲のホテルで5時半起き、朝食をとって1時間後に駅へと向かった。札幌方面は6~8分間隔で列車が発車していく。車庫があるため、6時台後半は4本中3本が始発だが、7時台以降の始発は01分発とホームライナー2本だけになる。この時間帯の始発は6時34分の苫小牧行と42分の新千歳空港行、新千歳空港行は札幌で快速エアポートに化けるので、北広島で苫小牧行を追い抜く。

予定より20分以上早い6時45分の小樽行に乗車、27分の然別行に続いて朝2本目だが、電車としては1本目となる。充当されていたのは733系3000番台、札幌とは逆方向だが、思ったより人が乗っていた。銭函までは数分間隔で停車するが、銭函から次の朝里までは8.8キロ離れており、海沿いを8分かけて走る。間に張碓駅があったが、1990年から海水浴需要の臨時駅に、1998年に列車が停車しなくなり、2006年に廃駅となっている。

スケジュールに余裕があったので、小樽の手前の南小樽に7時12分に下車した。跨線橋が架け替えられたので立ち寄った。南小樽で降り立ったら13分発の千歳行に735系が充当されていた。この735系は昨日見たとの違う第2編成だった。735系は2編成しかないので、昨日と今日で735系全編成見たことになる。南小樽駅の旧跨線橋は1954年に建てられ、梁には昔のレールが使われていた。昔の駅舎が小樽寄りにあったため、小樽寄りホーム端に設置された。新跨線橋は、旧跨線橋を使い続けながら、札幌寄りに新設、2021年7月から供用を開始した。2022年9月に新跨線橋の小樽寄りのエレベーターの供用が開始となり、バリアフリー工事は完成した。駅舎の外観は変わらないが、改札の横にバリアフリートイレが設置され、既存のトイレも洋式化された。駅前周辺は標高22mのところにあるため、海や巨大商業施設がよく見えた。

予定の列車で小樽着7時38分、乗り継ぎの倶知安行は、発車まで30分あるのに並んでいる人がいた。今夜乗る長万部から函館までの乗車、特急券を券売機で購入したあと、駅前を少し散策あいら。そのあと、7時48分くらいに駅の中へ、発車の15分前で海側を確保できなかったが、山側の席は確保できた。8時01分、蘭越からのニセコライナーが到着、連結もなしで3両で札幌へ向かう。それとほぼ同じタイミングで札幌からの電車が対面に到着、倶知安行は満席になった。

小樽発8時06分、小樽を出た列車は海から少し離れて山沿いを縫って走るが、蘭島からは海沿いを走るようになる。余市着8時30分、車内は13人残して半分以上降りた。そのため、ボックスシートを一人占めするようになった。余市を出ると余市川沿いを南下する。仁木を通り、然別着8時41分、この先倶知安までの3駅間は、いずれも10キロ前後と長い。然別は標高25mだが、10キロ先の銀山は160mと130m以上登ってくる。川沿いの集落より85m高い場所にある。180m近くまで登ってくると、1776mの稲穂トンネルを通過、セトセ川沿いを走り標高53mの小沢駅に着く。小沢を出ると20‰の勾配で再び130mほど登り、1012mの倶知安トンネルを通過する。数分走ると、標高177mの俱知安に9時23分に到着した。乗り換え時間が27分あるので、駅前で冷たい湧水を飲んだ。コンビニで凍らせたペットボトルを買った。

倶知安発9時50分の蘭越行に乗車、前の車両は10人くらい乗っていたが、後ろの車両は誰もいなかったので、一人占めとなった。ニセコ、昆布間が9.3キロ離れているを除き、7キロくらいの駅間が続き、倶知安までより短い。比羅夫は標高161mだが、次のニセコで101mまで降りてくる。ただし、丘の上にある町の中心部は標高130mくらいだ。さらに尻別川沿いをカーブで走り、昆布は標高57mまで降りてくる。標高30mの蘭越に着いたのは10時25分、自分以外3人が降りた。

蘭越折り返しの列車は駅舎と逆側のホームで発着するので、長万部寄りの階段を昇り降りする必要が出てくる。他の列車が来ないから駅舎側のホームから発着して欲しいところだけど、信号システムの都合上仕方がないのだろう。蘭越駅から長万部方面は向かう列車は7時発が出ると、13時11分までない。昨晩、桑園発21時41分に乗っても倶知安に泊まることで、7時発に乗れるのだけど、上り列車も蘭越発14時26分まで長万部方面からの列車はない。二股から黒松内まで歩いて時間をつぶしたとても、黒松内で交換するので、対向列車は17時台までない。そのため、昨日は札幌近辺で時間をつぶすことになった。ちなみに蘭越駅の窓口は6時から開いているが、14時26分の倶知安行が出た後は閉まる。

蘭越駅から、隣の目名駅まで2時間以上歩くことになった。近くの町民センター発11時半のコミュニティーバスに乗れば40分で目名駅に行けるが、月、木、金のみの運転で今日は運休となっていた。昆布方面へのバスはあったけど。国道から外れて山沿いを歩けば、20分短縮することもできるが、熊出没のリスクを考えて、国道沿いのルートを歩くことにした。平坦な道だったので1時間半は平気だったが、足に違和感を感じるように、それに追い討ちをかけるように登り坂があった。時間的に余裕もなかったので、休まずに歩いた。少し離れた場所の雲の感じが悪かったので、調べたら、やはり雨が降っていた。折り畳み傘を出すのも面倒だし、降られなくて良かった。坂を登った先の道の駅『らんこし・ふるさとの丘』でじゃがいもを購入、あとは目名駅まで坂を降りるだけなので、最後の力を振り絞った。目名駅に着いたのは、列車発車の15分前だった。

目名駅は長万部へ向かって右側に片面ホームのある構造、ホームと逆側にホームなしの副本線がある1面2線である。長万部へ向かって右側にあるロッジ風の駅舎の中には木製のテーブルとそれを囲むベンチがある。それ以外にも駅舎とホームの間にベンチが2脚ある。駅前広場は未舗装だが広い。駅舎左側に、駅前広場に面して郵便局がある。止まっているクルマは郵便局利用で駅利用ではないようだ。周辺の民家は多く、駅から100m離れた道道沿いにはスーパーもある。周辺は学校はなく、少し離れた川沿いにアスパラガスなどの農場がある。目名駅の標高は79mと蘭越駅より50m以上高くなっている。ちなみに道の駅の辺りは100mを越えている。先ほどの坂で40mほど登ったようだ。