忘れてはいけないこと(長いです) | うめの日記  ~Life of Love & Joy~

うめの日記  ~Life of Love & Joy~

和太鼓・篠笛 奏者、梅村美穂子の日記です。


今年最後のCodex Barbèsのライブが無事に終わりました。

今年は全部で6回もライブができました。
すごいことです。

私はチームを卒業して一人で太鼓打ちとして活動していましたが「今度うめちゃんの太鼓いつどこで見れるの?」と聞かれても「見れない〜」と返事をするしかないくらい細々と活動していました。
それが、バンドを始めてからは、次はどこそこでライブがあります!見に来てね!と胸を張って言えるのです。

私は今までステージの上で何かを表現することがすきで、そのための手段が太鼓でした。
なので、太鼓を打たないと死んでしまう!と言う仲間や、踊っていないと病んでくる!というダンサー仲間の話しを聴いても、私はバチをしばらくにぎっていなくても死なないし、太鼓をしばらく打てなかったとしても死なないなぁと思っていました。

ほとんど活動もしていない、太鼓をしばらく打てなくても死にやしない、そんな私が太鼓打ちを名乗って良いのか?
もっと太鼓がすきな人がまわりにたくさんいるのに、こんな私が太鼓やってますって言っていいの?
言えるの?とか。
ちょっと弱気になることもあって、もうこんなんじゃ太鼓を辞めないといけないのかも…と思った時もありました。

そんな私がCodex Barbèsと言うバンドの仲間に入れていただいて、定期的に太鼓を演奏する機会をいただけていることは、とてもありがたいことだし、あたりまえのことではありません。

このご縁を繋いでくれた友だちJちゃん、声をかけてくれた素晴らしきbuddyはるちゃん、私に太鼓を打つ場所を与えてくれたリーダー増井さん。
そして私を受け入れてくれたメンバーのみなさん。
たくさんの人との出会いがあって、今私がここにいられることがとてもありがたいです。

最近知り合ったアーティストの奥野亮平さんが、プロフィールに「基本的に自分を癒すために描いています」と載せていて、衝撃を受けると同時になんかいいなぁと思いました。

私は今まで何のために太鼓を打っているのかな?とか考えたことがありませんでした。
もちろん、見に来てくださるお客さまのためにって言うのは当然なのですが、発表する場があまりなかった時も太鼓は続けてきました。

この間のライブの最中にふと亮平さんの言葉が頭に浮かびました。
もしかしたら私も自分を癒すために太鼓を打っているのかも知れないなぁと。

最近、プライベートでとてもつらいことがあって、事あるごとにモヤモヤしたり、ショボーンとしたりしています。
でも、そんな時でも太鼓を打っている間はまったく「無」の状態で何も考えていないし、演奏した後は身心ともに浄化されたような感じになっていることに気がつきました。
(もちろんお客さまからたくさんのエネルギーをいただいていることも確かです)

そして、とても楽しく演奏することができました。

普段は元気だけが取り柄の私ですが、心が少し疲れている時でも太鼓の力が助けてくれます。
楽しい自分、弱い自分、うれしい自分、寂しい自分をすべて隠さず全部ひっくるめて自分として太鼓と仲良くなって、音を出して「これが今の私です」って言っていいのかな?と。
そして、いろんな自分をさらけ出すことで、もしかしたらそこに共感してくださる方もいらっしゃるのかな?と。

そんなの見たくなーい!とおっしゃる方もいらっしゃると思います。
そんなに甘くないよとおっしゃる方もいらっしゃると思います。

私は私のやり方を模索して、前に進んで行きます。
2016年12月に感じたことは以上です。
このことは忘れてはいけないと思ったので忘れないように書いておきます。

何年後かに見返した時に、ははは!こんなこと言ってたな!って笑い飛ばせるように。

感謝の気持ちが溢れてどうしようもないのです。

梅村美穂子