ドレミの歌で同条件のチェックの結果、
日々音が変化していて音階や歌声がしっかり聞こえるようになった。
台詞は聞こえない。

まだ、はおり(2重に聞こえる)はあるものの、
少し良くなった気がする。

目眩が起こらなくなったので、自転車を使う事にした。
コンビニでは、ビニールのシールドとマスクのせいで本当に聞こえない。
スマホの集音機をカウンターにおいて、ここに話してと頼むと、声を張ってもらえる。
「レジ袋はご利用ですか?」と言っている事が多い。

自転車は順調。
やっぱり買って良かった。
旦那さんと待ち合わせてファミレスへ。
お腹がすごくすいていたので、ハンバーグライスを食べた。


起きてまだ耳の周辺に水の膜がはっている感じがしていた。
外耳に触れると金属音がする。

毎日、同じ条件で聴力チェックをする事にした。
ドレミの歌(サウンドオブミュージック吹き替え版)、外郎売り(歌舞伎、アナウンサーや俳優のトレーニングに利用される)

音階はかなりひどい。
音痴になり、正確に聞き取れない。


声もコンピューター、cpuみたい。(棒読み)
外郎売りも早口言葉がアウト。
もうカラオケで正確な音程で歌うのは無理かもしれない。
ステレオで音楽を楽しむのも無理かもしれない。
これまでもただ、音楽を両耳から楽しめれば良かった。

過去お金がないとか、
仕事や人間関係で悩んでいるとか、
とるに足りない事のように思えた。

イヤホンをして、表情豊かな音楽に聞き入る。
ついこの間までは、それがあったのだから。

おかゆを食べて、薬を飲んでからMRI検査にでかけた。
本当に幸せな気持ちになるような薬だ。
内心、ステロイドをのむ事が楽しみになるくらいだった。

病院では
検査を受けながらも原因は脳じゃない、
という気がしていた。



上の階のコンビニのイートインで、
針治療が出来る整骨院を探した。
やれることは何でもやって、
それでもし聞こえるようにならなければ受け入れようという気持ちになっていた。

そのまま病院の近くの針灸院で針を打ってもらった。
初めてなので怖かった。
色々なつぼにプスプス打ってゆく。
施術中は木材になった気分だった。
神経症がある頃は避けていたが今はすっかり良くなったので、何ということはなかった。

針の先生は、日曜日も来るようにと言った。
「そうですか、ではお願いします。」






1回目の薬をのむ時が来た。
まずは、何か食べて。
もしもの時に備えて、大量に買っておいたレトルトのおかゆがあった。
買っておいて良かった。
助かった。
おかゆ食べて1錠飲み、アレルギーのテストをした。
大丈夫なので残りを飲んだ。

そして、間もなく吐き気が止まった。
胸に暖かみというか、幸福感が訪れ
何だか魔法のように元気が出た。

会社に顔を出す日で、無理かと思ったが、
100%行く事に前向きになれた。

そんな、薬だった。

会社にいくなり移籍の話。
それが長くて堪えた。
聞こえが悪い事を悟られないようにしようと思ったが、2回程聞き直した。

この状態で新しい仕事か。
治らないかもな・・と思った。
でも学習会は一週間後。
ちょうど薬を飲み終わる時なので、
できるだけ安静にしようと考えた。

治る確率は3分の1。

想いは振り子時計のように揺れていた。
治らないかもしれない。
いや、治るかも。
或いは少し治る。



平衡感覚が不安定なので、自転車はのらない事にした。
自転車が欲しくて新車買ったけど、
役にたたなくなった。