4、偶然訪れた児童養護施設での実習。そこでの衝撃が私の人生を大きく変えた。
〜何者でも無かった一人の保育学生が世界に挑戦するまでの物語〜
思ったらすぐに行動してしまう私は気づいたら施設長に話に行っていた。
実習生という立場も考えずに、施設長、リーダーの先生に職員の子供への対応がおかしいと怒りをぶつけた。
また虐待された子どもは知らない場所で住み、長い時間辛い思いをしているのに
なぜ虐待をした本人、その親は数年経てば普通に暮らしているのだ!おかしい!
人を痛みつけたのなら終身刑か死刑にするべきだとも言った。
本当だったら実習生がこんな口の聞き方をしたら怒られはずだが、先生方は私の話を真剣に聞いてくれた。
そしてこの時リーダーの先生が教えてくれた言葉は私の今までの考え方、そして人生を大きく変えてくれた。
リーダーの先生は虐待をした親に対して処罰が軽すぎると怒っていた私にこんな言葉をかけてくれた。
誰一人、どんなお母さんも子どもが産まれる前からこの子を虐待しよう、殺してやろうとは思ってないんだよ。
そう言ってくれた。
虐待するまで、殺してしまうまでお母さんが追い詰められている社会を作っている、我々社会の問題なんだ
そう教えてくれた。
そうか、お母さんたちは大切な子どもを必死に守ろうとしてるんだ。
それでも社会のあり方がお母さんのサポートする体制になってないから虐待してしまうのだ。
そしてその時に私は強く決意した。
育児に対して、育児をするお母さんに対しての見方、その根本的な味方、捉え方を変えない限り虐待は無くならないと思った。
どんなに必死に、感情的に伝えてもきっとそれは伝わらないのだとも同時に思った。
だから私はお母さんたちが子どもがいるからという理由で不利にならないように、
むしろメリットになるような社会を作ろうと決意した。
育児センターでもなく、就労支援センターでもなく、自宅でもなく、ファストフードでもない
第三の場所を作ろうと。
子どもがいるからという理由でお母さんが居酒屋に行くと叩かれる
子どもを連れてお洒落なカフェに迷惑かと思い躊躇して行けない
飛行機で子どもが泣いたら、周りに座っている人に謝罪をするCA。子どもが泣くのは当たり前のことなのに。
男性が育児や家事をしたら偉いねと褒められるのに、お母さんは年中無休何があろうが育児も家事も仕事も感謝無しでする。
せいぜい感謝されるのは母の日のみ
そう考えると私は虐待をした親を非難するばかりでその問題を変えようとしていなかった自分が非常に情けなく感じた。
そうか、育児のあり方を根本的に変える必要があるのだと、あの20歳の時に訪れた児童養護施設の実習中で強く決心した。