いまさらながら読んでみた | まる for work

いまさらながら読んでみた



著者: 中谷 俊介
タイトル: 人はなぜネットでものを買わないか―タイプ別「潜在顧客」アプローチ法


2002年発行の本であるため、データ等の古さは仕方がないが、ネットショッピングに対する考察は現在でも十分通用する。

ネットショッピングの価値を
 1.身の回りにない商品が見つかるという希少性に対するニーズを満たす情報力
 2.商品の入手手段に対する不満を解消する省力性 の2点に求め、この2点についてリアルの店舗を補完することにネットショッピングの存在意義を見出している点については、現在でも十分本質を突いた議論であると思われる。
逆にいえば、現状でも上記2点を的確にWebサイトやビジネスモデルに反映させたネットショップが少ないからこそ、上述のような議論が的を得ているという感想を抱かせるのではないだろうか。

ネットショッピングに対する消費者の経験度合いが高くなり、また新しいビジネスモデル・マーケティング手法が開発される中で、もう1点検討の余地がある関連事項があるとすれば、「チャネルミックスによるニーズの創出」があるように思う。
本書の中では「商品が買いたくなる情報源」として「ちらし」「雑誌」「街中で見かける情報」が上位にランクインされており「インターネット」のランキングはまだ下位であったが、コンテンツが淘汰され、また一般のユーザのネットリテラシーが上がることで「商品が買いたくなる情報源」としての「インターネット」の割合も上昇しているのではないだろうか。
また、雑誌やチラシ・ポスターに2次元バーコードをつけるなど、リアルの情報媒体からネットへの接続をより容易にする手法が発達してきている。
つまり、「チャネル間のより緊密な連携」「チャネルの融合・代替」により、インターネットが消費者のニーズを掘り起こす媒体になりつつあるのではないだろうか。

追記:
個人的な感覚としては、Webマガジンが「Webという媒体の特性を生かしつつ」「雑誌的な感覚で情報を配信する」という価値を生み出しつつあるように感じる今日この頃。
All About Japanが新たな動きを見せているのが気になります。

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