ペタしてね

インターネットを見ていたら、ブータン国王が結婚するとの記事を見た。ブータンといえば、日本人とお顔立ちが似ていることで有名な国ですね。(日本人起源論)国王の写真を取り上げてみると確かに似ている。

$つくば市に住む、とあるセコロジスト 夢民のブログ

プリンセスのお顔立ちも、品の良いアジア美人な感じですね。

さてそのブータンですが、インターネットをめぐってみると、この国、面白いです。国民の90%以上が、自分は幸せだと答える国です。GDPではなく、GNH (Gross National Happiness=国民総幸福量)という指数で、常に幸福ランキング上位。ランキングを見てみると、北欧のお金持ちの国がずらり。その中で先進国でない、ブータンがランクインしていることは特筆すべき事です。

<ベスト20>
1位 デンマーク 2位 スイス連邦 3位 オーストリア共和国 4位 アイスランド共和国 5位 バハマ国 6位 フィンランド共和国 7位 スウェーデン王国 8位 ブータン王国 9位 ブルネイ・ダルサラーム国 10位 カナダ 11位 アイルランド 12位 ルクセンブルク大公国 13位 コスタリカ共和国 14位 マルタ共和国 15位 オランダ王国 16位 アンティグア・バーブーダ 17位 マレーシア 18位 ニュージーランド 19位 ノルウェー王国 20位 セーシェル共和国

<20位以下抜粋>
23位 アメリカ 35位 ドイツ 41位 イギリス 62位 フランス 82位 中国 90位 日本 125位 インド

<ワースト3>
176位 コンゴ民主共和国 177位 ジンバブエ共和国 178位 ブルンジ共和国

日本が125位って、ワーストではないですが、下から数えたほうが早いって言うのは酷いですね。2006年の調査結果です。

WikipediaのGDHの記事で見てみると、その中に、幸福のパラドクスという、面白い話が出ています。

(1)まず、幸福のパラドクス。「所得や富といった生活の客観的状況をよくすることは個人の幸福に何も影響しない

(2)幸せ = 財 / 欲望 といった方式もある。この分子を大きくして幸せになるのが欧米式、分母を小さくするのが仏教式といわれ、GDPやGNHといった考え方の相違はこういったもともとの宗教的文化に由来すると考えられる。


(1)も(2)も面白いですね。日本は経済的に豊かであっても、幸福ではない。所得は上位国に入っている。だけど幸せではない。特に(2)の視点から見ると、日本人は欲が多いんでしょうかね。(欲というよりは満たされない願望なのでしょうけど)


上位の国を見ていると、ほとんど北欧が最上位です。これらの国の特徴は、物凄く税金を取られるけど、福祉や医療、高等教育も無料といった高福祉国家の側面です。日本はこれらの国を目指すべきなんでしょうね。

もうひとつはブータンのように、欲望を抑える事でしょうかね。いたずらに競争原理主体の国ではなく、慈悲の心を持ち、自然豊かで、テレビなんかも過激なテレビ放送などしない。こんな感じでしょうか。思い起こせば、意外と昭和の頃は、一億総中流という感じでしたが、今よりは幸せだった気がします。(贅沢は敵と、明治生まれの人が言っていたが、奥は深いと思う。)


(まとめ)幸せの近道は、欲を小さくすること。そしてある程度の財。もう一つの側面が、慈悲の心や、高福祉なんかがあるのだと思う。

余談ですが、私のブログで、セコロジーに焦点を当ててますが、GNHに通じるかも。あまりお金をかけずに、欲を満たせるのであれば、セコ技術もまんざら悪くはないですね。意外な発想ですが。私の親父ギャグもGNHに貢献していると信じたい。


参考記事: 2011-04-29 The Royal Wedding Vows
参考記事: 2011-05-01 福島 柏屋の薄皮饅頭