プレイリストの話。
『161105 翠』
1. Heaven’s Kitchen / BONNIE PINK
2. あまく危険な香り / 山下達郎
3. Chocolate Panic / フジファブリック
4. 雲呑ガール / KIRINJI
5. English Tea / Paul McCartney
6. アイスクリーム・メルティン・メロウ
/ Pizzicato Five
7. パンと蜜をめしあがれ / クラムボン
8. A面で恋をして / NIAGARA TRIANGLE
9. ベンガルトラとウィスキー / andymori
10. 映日紅の花 / 椎名林檎
どうしてそうなったかは覚えてないけれど、11月の一週目はご飯特集にしよう、と言う訳のわからないテンションが生まれた瞬間。
食欲の秋?かしら。
案の定、というか去年にはネタ切れになったのだけれど、今年もどうなるか…
ちょっとしたこぼれ話だけれど、食事系のタイトル、モチーフって使う人は多く使うのだけれど、使わない人は全く使わないイメージ。
雨のモチーフと一緒。
どちらが良いとか悪いではなくて、単純にセンスの話だとは思うけれど。
とはいえ、個人的には、ご飯モチーフ使っている人のほうが面白い作詞する人は多いイメージ。
「Heaven's Kitchen」は意外と少ないキッチンソング。
初期 BONNIE PINK のかっこいいロックンロールが聴ける、一曲目にはもってこいの楽曲…だけど、たぶん今だったらここに入れないなって感じ。
このプレイリスト全体的に言えるのだけれど、入るべきところに入りすぎてて、面白味が薄れちゃってるんだよね…。
ここら辺、少しあまい感じがする。
間違ってはないんだけどね。
「あまく危険な香り」は、ORIGINAL LOVE のバージョンを聴いてから、本人にたどり着いたパターン。
タイトル通り、あまくメロウなグルーヴ感が心地よい楽曲。
そしてその “あまさ” をそのまま引き継ぐ「Chocolate Panic」。
ただ後半戦は、“パニック” とあるように、サイケ感が強くなっていく、不思議な楽曲。
この感覚が “志村節” というんだろうな。
ぱーぱーぱ、ぱーぱぁ〜〜
「雲呑ガール」は中華娘ソング。
雲呑以外にも、上海蟹、小籠包などが歌詞に出てくる。
ローマ字 KIRINJI のファーストアルバムからなのだけれど、このアルバムはまだプレ期間という感じ。
どういう方向性で行くのかなぁということもバンドが考えつつ、試行錯誤のなかに生まれたポップス。
「English Tea」は何気に初洋楽。
泣く子も黙る、Paul McCartney 。
好きなんですよ、Paul。
しかも、12月に予想外のソロアルバムが発売されるっていうね!
『McCartney III』!
まさかの、40年ぶりの(笑)セルフプロデュースアルバムって言うね。
この楽曲の入ってるアルバムも、プロデューサーは違うけれど、ほとんど全ての楽器をPaul McCartney がやっている。
当たり前のこと言うけれど、The Beatles の時も一人で楽曲をやってたのだから、ある意味 The Beatles なんだよね。
でも、歳もとる。
それでも、逆手に取って進化してるのが怖い。
この「English Tea」は小曲だけど、歳を重ねた渋さを逆手に取って、お洒落な感じに仕上がってるのが本当に好き。
若さなんて気取らなくていいのよ、ホントに。
からの「アイスクリーム・メルティン・メロウ」は、ヒップホップ調の楽曲。
そして、好きな楽曲だけどあんまり聴かない不思議な楽曲。
いま聴くには幸せが過ぎる、みたいな、Pizzicato Five にありがちな現象。
「パンと蜜をめしあがれ」も、多幸感あふれる楽曲。
というより、食事の楽曲なのに多幸感がないほうが問題なのか…?
あと、デザートの楽曲が多いのも特徴。
これも後々気づいたのだけれど、なんでだろう?
?
「A面で恋をして」は唯一食事関係がない楽曲。
プレイリスト全体の甘ったるい感じに引きづられている感があるな…
NIAGARA TRIANGLE で、大瀧詠一さんと佐野元春さんが並んでいる感じが未だにしっくりこないのは何故なんだろうと、今でも思う。
ちなみに、初めて聴いたのは「僕らの音楽」での奥田民生さんと真心ブラザーズのコラボレーションカヴァー。なんであの楽曲をカヴァーしたのかは憶えていないのだけれど、インパクトがあってここに入ってるんだろうなぁと思う。
あと、どうでも良いっちゃ良いんだけど、一応プレイリストは、前半5曲をA面、後半をB面で考えていて、そう考えるとこの曲B面のど真ん中にあって、「おいおい」って少し思うことがある。
「ベンガルトラとウィスキー」は andymori お得意のご機嫌なロックンロール。
良いよね、ご機嫌なロックンロール。
このプレイリストは “ベタさ” が売りなのだけれど、9曲目に速いロックンロールで盛り上がり作っているのも、“ベタさ” の現れ。
間違いない曲順というか。
意外と歌うのが難しかった記憶がある。
ラストは「映日紅の花」。
読み方は “いちじく” 。
意外と、果実系の歌詞とかタイトルって少ない気がする。
ソロ楽曲だけど、作曲はのちの東京事変でギターを務める浮雲さん。
独特の浮遊感を持つ、バラードナンバー。
「極まる」とかもそうだけど、浮雲さんのスローナンバーで出てくる独特の浮遊感って、形容し難い。
そして、伊澤さんの楽曲も含めて、他の作曲者が作るクセが強いメロディーラインに、椎名林檎さんが作詞して完成させるっていう東京事変の作品が好き。
むしろ、ここにマジックを見出すから、東京事変なんだよなぁと思う。
その片鱗が垣間見れる、楽曲。
という、テーマの拘束は強いけれど、曲順自体は至ってベッタベッタで、ベーシックなプレイリスト。
でも、ほんとに探して欲しい。
意外とあるようでないから、ごはん関係の楽曲。