ご機嫌いかが、日下です。
『ブラインド・スポッティング』に続く、ヒップホップ映画。
ただし、インド映画。
『ガリーボーイ』
ゾーヤー・アクタル 監督
ヒップホップの才能一つで成り上がるって言う、
王道中の王道を突き進む実話に基づく作品。
インドの格差社会を映しつつ、そこを跳ね退ける主人公がとにかくカッコいい。
そうそう、エンターテイメントって
こうゆうこというのよ!
突き進んでいきながら、元いた世界の人たちと離れたりしながら、軋轢を生み出しながらも、とにかく前に進んでいく。
青春の馬力って言うのか、あの熱さ。
あと、何気に主人公の彼女がスゴい。
なんつーか、ぶっ飛んでる?
なんやかんやで主人公は、本当にコレで良いのだろうか?という感じで迷いながら行くのだけれど、
彼女は、一度決めたらこう!
周りがなんと言おうが、御構い無し!
使えるものは、全部使う!
彼以外は、関係ない!
…という凄まじい馬力で、まあ登場人物を引かせていく…
ただその二人のコントラストとロマンスが、ただでさえ魅力的な下克上物語を、さらに魅力的にしてると思う。
この監督のうまさというか。
どちらかではなく、どっちもスゴいって言う。
「この二人はそう言う運命なんだ!」、と観客に納得させる説得力の強さ。
コレぞ、ロマンスの真髄!
あと、演奏シーンというか、ライブシーンのうまさも良くて、インド映画の本領発揮という感じで、最高。
やっぱ、CGが凄かろうが、最後は人力で持っていくのが魅力的だよな…
お腹いっぱいの、下克上ロマンス。
上がるだけぶち上がれ。