こんばんは、日下です。
核P-MODEL 『回=回』
本来ならば、もう少しアーティスト周辺を掘ってからやった方が良いのだけれど、何年かかるか分からないので、
今回はファーストインプレッション+アルファくらいの感想。
あとあと見返して、「お前何も考えてなかったんやな…」みたいになるのも面白そう。
1. 回=回
どえらくカッコいいギターのインスト。
「還暦越えると人間は突然瑞々しさを得る説」というのをボクは唱えているのだけれど、その例外でない曲。
2. 遮眼大師
一曲目の勢いそのままに雪崩れ込む、ポップチューン。
“終始世に憂慮” という言葉の載せ方のスタイリッシュさというか、面白さが何かと肝。
3. OPUS
一曲目から続く、慌ただしく続くポップの嵐。
サビまでのメロディラインの精緻さとは対して、サビの “OPUS” の反復が印象的になる不思議な構成。
4. TRAVELATOR
ようやく、一休みできる楽曲。
個人的に目立たない楽曲だなぁと思いつつ、こういう曲があるから、アルバム作品としての完成度が高くなるという一面もある。
ま、決して生易しい楽曲ではないのだけれど。
5. 亜呼吸ユリア
なんか好きな曲。
暴力的な演奏をバックに、中華風の節回しが印象的なメロディライン。
この端麗なコントラストが、この曲の魅力。
引いては、このアルバムの楽曲群の魅力。
6. 無頭騎士の伝言
曲ごとに作られるリズムパターンの面白さが、このアルバムの癖になるところだと思う。
エレクトロリフとも言うべきか。
そこに、そのリズムを崩す、印象的なメロディラインを入れることで曲としての完成度を上げてる…気がする。
“永遠に時は咲く”
7. ECHO-233
二、三日前に、突如好きになった楽曲。
海の底から押し上げていくような、低い声が印象的。
平沢進さんの声を聴いてると、時々、“磨かれた声” って言う言葉が当てはまるなと思う。
もちろん高い声もそうなのだけれど、低い声の “まろやかさ” は丁寧に磨かれた玉のような、聴き蕩れる。
8. 幽霊飛行機
再び疾走感溢れる、ポップチューン。
ギターリフのも向きも強いので、ロックチューンといっても、差し支えない。
サラッと弾いてる、ギターソロもカッコいいし。
ここから、アルバムは終盤に。
9. PLANET-HOME
ここから二曲は、チルアウトの曲。
あげていたテンションを少しずつ、放散させていくイメージ。
ただ、どこか物悲しさを感じる楽曲。
老いゆくことの影、みたいなものが少し浮かび上がっている気がする。
10. HUMAN-LE
ポップというわけではないのだけれど、初めて聴いた時から忘れられない曲。
たぶん、何回もこの先聴いていくんだろうな、と直感で感じる楽曲。
“明日より遠く君は居て”
この時点で、ほぼ初めてブックレットで歌詞を確認したり、してなかったりするわけなのだけど、『HUMAN-LE』の歌詞とか見ながら、「こんなこと歌ってたんだ、すげぇ!」ってなってたり。
聴き始めて一か月なので御赦免願いつつ、二か月に一回くらいのペースで定期的にレビューできれば。