あるマンションでは、築8年目に鉄部にサビが出てきました。機械式駐車場、パイプスペース・玄関ドア・ゴミ置き場の扉・消火栓ボックスや扉・屋上にあるテレビアンテナの支柱や配管を支える架台などなど、案外鉄部ってあるもので,100世帯マンションで鉄部全面再塗装は数百万円になります。
私はペンキ屋の息子だというところで、数百万円の提示があった見積もりの精査をマンションから依頼を受けて、見に行ってみると、錆びている箇所は、雨に当たる、扉の下の方の一部分と機械式駐車場のタイヤが擦れる部分と柱の付け根とのみで、全体の9割程度の鉄部は健全な状態でサビなど見られませんでした。そこで「タッチアップ」という部分的な塗装に範囲を変更し、3社ほど見積もりを取ると、約十分の一程度の数十万円で各社の見積が提示されました。
管理会社は「部分補修では保証がでませんよ」とか「万が一またサビが出てきたらどうしますか?」「何かあったら理事会に責任なると思いますが」など迫ってきます。でも保証などいらないのです。鉄部塗装の保証はせいぜい2~3年程度で、鉄部塗装も同じような感覚で、錆止め・中塗り・上塗りと適正に塗装されていれば、そんなものは私には無意味に思いますし、適正に塗装されてさえいれば、どこかサビが出てきたいとしても、その部分の再塗装は数万円から数十万円で済みますね。
とりわけ管理組合という、よく判らない個人の集団相手だと、大きなクレームになることがあって、なにかと面倒だと懸念しているのです。全面塗装だとその心配はありません。でも、そのリスクを管理組合負ってでも、不要な部分の塗装や交換はするべきではないと思います。
心ある管理会社が英断を下し、「当社が元請けとなるなら、一定の元請け経費は頂きますが、部分塗装においても、施工対象範囲であれば保証はお付けします。」と言ってくれれば、ありがたみが湧きますね。管理組合と管理会社の距離が一気に近づくように思います。そんな管理会社やフロント担当者、そして修繕担当者を期待します。