答えは管理規約と現地にある | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

理事になったら勉強は必要です。まず管理規約を読みましょう!そして理事会には管理規約持参で出席をお願いします。会社のようにヒエラルキーのない、ブンチン型のマンション管理組合組織では、特に管理規約は大切なバイブルです。なにか行き詰まった時に、管理規約を開いてみてください。そこにはなにかヒントが詰まっています。そこで、「みなさん、管理規約第○○条には、このように書かれています」と発言すると、理事の皆さんからは一目置かれる存在になるでしょう。区分所有法なんて勉強する必要はありません。まずは管理規約だけ、何が書かれているか目を通しておくことを強くおすすめします。

 

それからマンションをよく見る癖をつけて下さい。専門的な知識なんか必要ありません。興味本位でいいんです。

これも管理規約と同様に現地を確認することは大切なことです。自分家(じぶんち)なんです。子供のように見守ってあげてください。マンションを知るということも大切なことです。エントランスホールから自宅玄関の通り道はよく知っているでしょう。自転車を持ってなくても自転車置き場、車を持ってなくても駐車場、そして普段使わない共用施設まで、できれば、マンション全域を定期的に見て回ってください。個人でも見回っていただきたいと思いますし、理事会としても定期的に役員の皆さんで見て回りましょう。

 

現在マンションにお住まいの方で、管理組合がなかったら、あるいは、管理組合がきちんと機能を果たさなければどんなことが起こるか、想像してみたことはあるでしょうか。マンションの維持管理に大きな支障が出てきます。具体的には、管理費や修繕積立金に滞納者が続出します。ゴミの散乱やタバコのポイ捨て、自転車があちこちに置かれ、災害時の避難通路である廊下やバルコニーにものがあふれ、居住者の安全・安心な環境が悪化し、日常生活が脅かされます。そして、近隣の町内会や自治会と連携が取れなくなります。

 

ゴミ問題、ペット問題、騒音問題、不法駐車や放置自転車のマナー問題を筆頭に、管理費と修繕積立金の滞納問題や値上げ問題、駐車場・駐輪場の過不足による問題、建物修繕に関する問題など、ありとあらゆる問題が潜んでいます。また、それらの問題はいずれも、どのマンションでも一度は通らなければならない道といえるほど高い確率で起こりますし、問題は次から次へと襲いかかってきます。そして、この山積する問題に取り組んでいかなければならないのが管理組合なのです。

 

ところが、すでに管理組合が機能不全になっているというマンションをいくつか見かけます。特に、投資用マンションやリゾートマンションは要注意で、早急な対策が求められています。「管理組合が機能不全を起こしている」とはどういう状態かというと、たとえば理事会がまったく開かれないとか、総会が開催されないとか、管理組合がまったく機能していない状態を指します。

 

実は、まだ管理組合が機能不全に陥っていないというマンションにも、問題は隠れています。管理組合への無関心が強まっていたり、区分所有者間でコミュニケーションがとれていないようなマンションは、いずれ管理組合が機能不全を起こす可能性があるので、早いうちになんらかの対策が必須です。そのためには、「管理規約を読む」「現地を見る」ということをやっていただきたいと思います。答えは管理規約と現地にあります。