ブラックマンションとホワイトマンションの見極め方 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

中古マンションのほうが問題の見極めは容易

前回、マンションを購入する場合はまず「3つのP」といわれる「Place(立地)」「Price(価格)」「Plan(間取り)」を基本に考えるのが一般的だと説明しましたが、具体的に何をしたらブラックマンションを避けることができるのでしょうか。

 

それには、事前に「管理組合の意識が高く、理事会が活発に活動している」「マンション内のコミュニティがきちんと形成されている」「居住者に問題児がいない」というような情報を得て、そこで判断すればいいわけです。

 

実は、新築マンションにはこうした情報がありません。筆者たちのようなプロでも、新築マンションがブラックマンションなのか、反対に諸条件が整っている「ホワイトマンション」なのか、ということは判断できません。

 

というのも、新築マンションでは管理組合は設立されたばかりで活動実績もないですし、居住者は引っ越してきたばかりでコミュニケーションもなく、誰が問題児なのかということもわからないからです。

 

その点、中古マンションはこうした情報が満載です。そのマンションがブラックマンションなのか、ホワイトマンションなのか、ということが事前にリサーチできる状況にあるわけです。

 

今は情報が価値を生む時代です。新築では情報収集できないことも、中古マンションでは簡単に情報を得ることができます。もしこれから購入を考えるのであれば、マンションを選ぶ際の選択肢として、「3つのP」や建物の設備などの条件以外に、このような点もぜひ重視することをお勧めします。

訪問先のマンションでは「掲示板」を必ずチェック

一方のホワイトマンションについても説明しておきましょう。

 

ここでも、ポイントは「3つのP」や建物の設備などではなく管理組合にあります。まずは「長期修繕計画が破綻していないこと」が大切です。

 

また、「管理組合がきちんと機能していて、専門委員会なども盛んに活動している」「しっかりしたコミュニティが形成されている」「管理会社とも本質的なところで良好な関係を結べている」というようなマンションはホワイトマンションと呼んでいいと思います。

 

マンション全体から見れば少数派ではありますが、「そこなら居住者間の関係もよく、大きなトラブルに巻き込まれる恐れもなさそうだし、きっと資産価値も下がることがないだろう」と思わせるようなマンションは実在し、私自身が購入したい、住んでみたいと思えるマンションもあるのです。

 

すべての面において100点満点というマンションはありませんが、ホワイトマンションにはきらっと光るものを感じさせるところが多いものです。本やインターネットだけの情報に頼らず、気になるマンションがあれば、直接足を運んでみるといいでしょう。

 

その際、訪問先のマンションで掲示板をチェックしてみてください。管理組合やコミュニティの活動が盛んなところは、掲示板にさまざまな情報が出ているものです。

 

反対に、何カ月も前に掲示期限の切れている掲示物が、いつまでも掲示されたままになっていたり、エントランスやポスト周りがなんとなく薄汚れた感じになっているようなマンションは、管理が行き届いていないことに加え、管理組合がそういうところに気を配っていないことの証ですので、それも判断材料のひとつになるでしょう。

 

また、そうしたホワイトマンションになかなか出合えなくても、自分のマンションをホワイトマンションに変えていけばいいのです。他人任せではいけません。ぜひ、本連載を読んでいただいているあなたが中心になって、ホワイトマンションを目指して活動を進めていただきたいと思います。