築10年前後のマンション管理組合によく呼ばれる。「築12年で大規模修繕工事の計画になっているのですが・・・」と。
マンションに行ってみると、壊れてもいないし、故障もしていない。おまけにタイル張りのマンションは、ほとんど汚れていない。
そこに数千万円~数億円という大枚をはたいて大規模修繕工事をしようと理事や修繕委員が集まっている。
将来的に破綻する計画で販売されているマンションでは、どこのマンションでも修繕積立金を数倍まで値上げしなければ不足する計画になっている破綻状態だ。
そこになんの不具合もない状況で大規模修繕工事をしようとしている。「まだまだ大規模修繕工事をする必要なないのに」って想いながら、その不必要性を説明するのに四苦八苦する。
理事や修繕委員は「計画に入っているから」「建物が壊れたら責任とれない」「タイルが落ちてきて人に当たったら」「国土交通省のガイドラインでは12年周期になっている」などなど、みなさん洗脳されている。
一度立ち止まって考えてみましょう。
世の中で大規模修繕工事をやるのはマンション管理組合ぐらいのものです。
私の会社が入居をしている銀座のオフィスビルは大規模修繕工事なんて築50年間なにもやっていません。
世の中で修繕をしていない構築物なんてたくさんあります。岸壁や擁壁、橋やトンネル。みんな修繕なんてやっていません。
時々トンネルで天井のコンクリートが落ちてきたなんてニュースがありますが、50年も60年も修繕を何もしてないので、コンクリートが落ちてきて当たり前です。はやり30年をめどに修繕はやらないといけないと思います。
オフィスビルや病院などの建築物で大規模修繕工事はほとんど見かけません。
私たちは長期修繕計画を30年間で策定します。10年周期に大規模修繕工事を計画すると3回必要です。15年周期だと2回、20年周期だと1.5回。つまり周期を5年延長すると長期修繕計画書上の全体コストが3割削減されます。
現在12年周期で計画されている大規模修繕工事を17年周期にできると、各戸の1.5万円/月額だった修繕積立金が1.0万円/月額になる計算です。
私は20年を超えると、さすがに汚れが激しくなるので、15~18年ぐらいでの大規模修繕工事を推奨しています。したがって長期修繕計画書上の大規模修繕工事周期は15年がベターだと思います。
そこを一生懸命にマンションに出向いて「無料出張セミナー」という形でその不経済で合理性がない部分のお話をさせてい頂いております。
本日の「無料出張セミナー」に向かい電車からも、足場がかかっている大規模修繕工事はマンション以外には見かけませんでした。