月刊「致知」7月号 萩大島船団丸坪内代表 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

やはり萩にはすごい志のある若い人がいると感じた文章でした。まず本文中の印象に残るキーワードをおってみます。

1回1回本気でぶつかっていくということを信条に、萩に住んでいる坪内さんは、大島に渡る定期便が終わった夜、若い漁師さんに電話をして迎えに来てもらって、みんなが飲んでどんちゃん騒ぎをしているとき、子供と一緒に乗り込んだことがあるほど、とにかくお互いに納得いくまで話し合うことを信条としていて、もう「おはよう」ほ返事一つで「なんかいじけてるな」と感じると、そこを見逃さず「ちょっと話をしよう」と。喧嘩の一つでもして本音を引出して、意識のする合わせをこまめにやる、実は繊細な行動力が感じられました。


そして「血の通った商売がしたい」と言っています。坪内さんのお父さんは商売人で毎日忙しく、月に一度しか会わない生活もあったり、当然運動会も参観日も来ない。そういう環境で育ち、働くとはいったいなんぞや?という思いが根底にあり、子供のころからずっとあった「働くために生きるのか?生きるために働くのか?」という問いを抱きながら結婚し、その後萩に来て「ああ、ここだ。これなら私が目指してきた経営ができる」と思ったほど、根っからの経営者であります。


さらに都会と同じ企業のように常に右肩上がりで規模の拡大をしていることを目標とするのは、坪内さんのコンセプトに合わず、朝から晩まで家族と顔も合わせず働いて、従業員の中から過労死や鬱病などの人間が出たりするなら会社やる意味がない。やっぱり働いている人たちが元気にやる商売じゃないと。と断言しています。


時代の流れとか、環境のせいにして言い訳している人たちも結構多く、水産業が厳しいとか、マンション管理組合が厳しいとか、と嘆いてもその責任は100%相手にあるんじゃなくて、自分にもあると思います。「自分の花を咲かせる」というテーマでは、それは自分が自分の責任の下で、自分らしく生きること。たとえ明日死んでも後悔のない生き方をしていくことです。


ウーマン・オブ・ザ・イヤー2014にも輝いた坪内さんがすばらしく、感動的で、9月に萩社員旅行を計画中ですが、そこで、坪内さんのお話をお伺いしたいと打診中で、萩大島船団丸のホームページに問い合わせをしてみると、そのあとすぐに坪内さんから直々に私の携帯電話に連絡をもらい、9月25日に訪ねさせていただき、萩から大島に船で渡り、船団丸を見学させていただき、坪内さんの話を1時間程度聞くことができるようになりました。電話でお話をさせていただいた印象は、とても気さくで、お人柄が伝わってくると同時に、その信念や情熱は並大抵のものではないと感じるものでした。


初めの1年間は漁業の仕組み、魚種やそのニーズを知るためのリサーチに費やした。月々のたったの3万円から出張費を捻出し、大阪などで根気強く営業活動を続けた。夜中も船と連絡を取り合い、その日の出荷のプランを立てて指示を送る。昼頃に出荷を終えたあとも、営業や事務作業などに追われ、多忙を極める毎日だったそうです。そして坪内さんは「初めは私が包丁を握って活〆してたんですよ。漁師たちは活〆の方法も知らないし、なにかと面倒だと文句ばかり。魚の数を適当に詰めていたときにはさすがに『ええ大人が雁首揃えて数も数えられんのか!』と爆発しました。」と。そして「あのときはみんなで縮み上がりましたね(笑)。漁師は港に戻ったらもうヘトヘトだし、漁師の仕事やないというプライドがあったのも事実です」そんな流れから、自然と坪内さんのパワーに惹かれ、みんなの意識は徐々に前向きになっていったそうです。


取材依頼などは最近多く、電話ではつい最近もパンクしたということでしたが、しかし、そのフィードバックが少なく、読者の皆さんがどのように感じておられるのか気になるという本人のお言葉は、私も本を3冊出版し、同じ感想を持っていて、今回の感想文と木鶏会の録音ファイルを送付させていただくことをお約束してしまいました。そんな率直で純粋な坪内さんに、私は、是非会いたいと強く感じました。うまくいけば、夜の食事もご一緒いただけそうな雰囲気でその気さくな人柄が表れていました。


そして特に坪内さんには「愛情」を感じました。母として子供に対しての愛情、漁師さんに対する愛情、海に対する愛情、萩に対する愛情、取引先に対する愛情、そんな深い力があるように感じました。そして、船上で働く海の男たちにも、坪内さんはひるまない。漁師の常識と一般人の常識は、あまりにも違うでしょう。職人とはそんなものです。あらくれの漁師さんを相手に事業を立ち上げようとするガッツに感動です。