管理費会計の収入と支出 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

皆さんは自分のマンションの管理費がいくらか知っていますか。

「もちろん知っているよ。管理費として○○円、そのほかに毎月、修繕積立金が○○円、ああそうそう駐車場代として○○円も払っているな」。

それでは、管理会社に払っている管理委託費はいくらか知っていますか?

「そういえば確かに毎年、管理組合の経費明細書が渡されるな。いくらって書いてあったけ。確か入居したとき、周辺のマンションに比べて管理費は割安ですよって言っていたな。たぶん、管理委託費も安いんじゃないかな」。

という人も多いのでは。

管理委託費については、マンションを購入するときに必ず説明を受けます。

でも、ほとんどの人が、すぐに忘れてしまっているのではないでしょうか。

特に新築マンションを購入した人は、パンフレットで見た程度かもしれません。

普通、パンフレットには、管理会社はここに委託しますとか、管理費の平均はいくらですとか、修繕積立金はいくらです、と書いてあります。

でもその文字は虫めがねがないとみえないくらい小さかったりします。

ところで、このパンフレットの文面は、本当は虫めがねを使ってでも、もっと注意深く読んでおかなければいけないことなのです。

管理委託費がいくらなのか、わかりにくくするからくりがいくつもひそんでいるからです。

たとえば、パンフレットに管理費は1世帯月当たり6,000円、修繕積立金も1世帯月当たり6,000円と書いてあたったとします。

そうすると、そのマンションを買おうとする人は、管理会社に年間7万2,000円払っているなんだなあとなんとなく思っていることでしょう。

同じく、年間7万2,000円の修繕積立金は、そのまま将来のマンション修繕のために積み立てられているということです。

ほとんどのマンション管理組合の会計は、管理費会計と修繕積立金会計の2つに分かれています。

そして、それぞれに収入と支出があります。

修繕積立金会計ははっきりしています。

年間7万2,000円の収入があれば10年間で72万円です。

これを大規模修繕にあてましょうということです。

では、管理費会計も年間7万2,000円の収入なのでしょうか?

管理委託費に当てられているのは、この収入だけなのでしょうか?

実は、それは契約内容をよく読んでみないとわかりません。

たとえば駐車場代はどうでしょう。

もしマンション内の駐車場を使っていて、月1万5,000円の駐車場代が管理費会計に入っているとしたら、その世帯は7万2,000円ではなく、年間25万2,000円を管理委託費の原資として支払っていることになるのです。

みなさんも、区分所有者が管理組合に対して払っている管理費ではなく、管理組合が管理会社に支払わなければならない「定額管理委託費」についてチェックしてみてはいかがでしょうか?