マンション管理組合で、より良い管理が実現できているところはリーダーが理事長や修繕委員長になっているケースです。
管理面や修繕面で問題ばかり抱えるマンションでは、調整役の人物が理事長や修繕委員長になっているケースです。
「和」を重視するわが国では調整役がリーダーになるケースがよくあります。
これは、実は学校や社会、そしてマンション管理組合ではそもそも間違いの元となります。
理事長や修繕委員長のなり手がないからなんて言い訳で調整役の人物をリーダーに据えてしまうことは、実は最悪の結果を招きます。何か物事を推進するときに、意見が違ったり、利害関係が異なることが通常です。
そんな時にあちこちで話を聞いてきて、利害や意見の調整をするために、右往左往し、そして足して二で割るような安易な解決案を提示し、
「あちらもここまで譲ったのだから、こちらも一歩下がりましょう」
といった交渉を仲介する人が調整役です。
こういった人は「和」を重視するわが国の組織において重宝されるし、もしそういう人が管理職のポジションに就いていれば、話がうまく進む大企業も多いことでしょう。
しかし、この人は調整役(コーディネーター)ではあるけれども、リーダーになりえることはありえません。
なぜなら、組織としての今後の安定化や、高い成果よりも、関係者の気持ちや組織の輪を優先して行動し、どうにか今回だけ乗り越えられればと考えているからです。
「このあたりで妥協する」
「角が立たないようにおさめる」
と考えるのはリーダーシップではありません。
調整役が悪いと言っているのではありません。
調整役の人は、無用な摩擦を起こさず、人当たりがよく、面倒見がよい人なのです。
問題や摩擦を起こさずに事を片づけることに才があります。
組織の成果の最大化を図り、今回乗り越えられるかということよりも、今後の進むべき方向を正しく示し、しっかりと牽引していく役割に調整役の人は向いてないということです。