日経新聞コラムを読んで「ムムム農場」行きたくなった!
**********************************
好きな食べ物は何? 都会の子供たちにそう聞くと、ハンバーグやカレーライスなど料理の名前が返ってくる。ところが身近に生鮮品が採れる地方は違う。北海道の小学校で尋ねるとトウモロコシ、ジャガイモ、アスパラガスと、料理ではなく野菜の名が次々とあがる。
調理して味つけする前の、おいしい野菜の味を知っているからだろう。先入観がない子供の舌は正直である。畑でもぎ取ったナスやカボチャをそのまま食べる機会は、都会人にはめったにない。夏の太陽を浴びて自然に育った作物はいまが収穫の本番。料理せず生で食べたくなるような甘い夏野菜は、どこで出会えるのか。
香川県に「ムムム農場」という一風変わった農園がある。有機栽培のさらに上をゆき、化学肥料、農薬、畜産廃棄物を使わない。3つの無だからこんな名がついた。化学物質が染み込んでいない耕作放棄地を借り、刈り取った雑草から堆肥をつくる。手間がかかるので値段は2倍近いが、その豊かな野菜の味に誰もが驚く。
経営者は土建会社の社長と日銀の元高松支店長の異色コンビである。農家ではない新規参入だから、放棄地や雑草を宝の山に変える大胆な農法が生まれたのだろう。都市部を中心にどんどん売れるというから、安心で高品質な農産物に需要 があるのは間違いない。貿易自由化の嵐の中で、たくましく実る日本の農業もある。