日経新聞コラムより | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

日経新聞のコラムが勉強になったのでペーストした。

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漱石が明治41年に書いた「三四郎」は、大学に入るために主人公が九州から上京してくる場面で始まる。その長い汽車旅の描写でおやっと思うのは、三四郎が乗り合わせた広田先生から水蜜桃を分けてもらい、かぶりつく場面だ。桃といえば夏から秋。なのに新学期?。

そう訝(いぶか)しみつつ読み進めば「学年は九月十一日に始まった」とはっきり書いてある。調べてみると当時の帝国大学や旧制高校は欧米に合わせて9月入学で、これを小学校や旧制中学と同じ春入学に統一したのは大正時代のなかばごろだという。桜の咲く頃の入学式が日本の伝統だというけれど、じつは、それほどでもない。

ならばもう一度、このグローバル時代だから秋入学に再転換しようと東京大学がめざした計画が「当面見送り」となった。小中高校も企業も春スタートなのに大学だけ変えるのは無理、国家試験の時期と合わない、などと異論反論が噴き出して行き詰まったという。制度改革というものの難しさを示してあまりある展開だ。

東大が踏み切ればほかの大学も続々……とはいかなかったのも誤算に違いない。三四郎が東京帝大に入ったころ、大学はほかに京都と東北の2つの帝大しかなかった。それが現代では全国に783校。中身は千差万別だ。もはや大学にオーラを見いだせなくなった社会ゆえの、どこか冷めた空気が改革の壁でもあるだろう。
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昨年、この記事を見たときには「オッ」っと思ったが、やはり東京大学といえども、改革には大きなハードルがあり、実現が遠のいた。しかし、改革精神やその態度を緩めてはいけない。私たちも業界改革の一端をになっているという強い使命で取り組むべきだと感じた。