『鍛錬』ということば。 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

三浦雄一郎さんのエベレスト最高齢登頂のテレビが毎日放映されています。
やはり日頃の「鍛錬」が大切だと思い知らされました。

「千日を持って鍛とし万日を持って錬とする」
という言葉があるらしいのです。

千日 つまり約3年で「鍛」
ここで言う「鍛」とは 漸く型が固まる という意味。

でもこれは最初の一歩も一歩で 達人になるには
万日 つまり約30年かけて「錬」の境地に
達さなければならないのだそうです
「錬」というのは「鍛」で固めた型が
自分なりに「練れて」きて柔軟性を持って対応できる
そういう状態のことを言うそうです。

3年というのが一区切り というのは
仕事等いろいろなシチュエーションで
なんとなく納得感がありますが
実はその先はとてつもなく長い道のりというわけです。


一方で『千日を持って鍛とし万日を持って錬とする』
っていう言葉があります。

これは、宮本武蔵『五輪書』に「千日の稽古をもって鍛とし、
万日の稽古をもって錬とす」という言葉があって、
「鍛錬」の語源となっています。

「鍛」は基礎が定着するということ、
「錬」は一つの道として揺るぎなく完成すること。

「鍛」には千日(約3年)を要し、
「錬」には万日(約30年)を要するということで、
継続的な努力・精進の大切さを説いた言葉です。

「初心」「極み」はそれぞれ「鍛」「錬」を
分かり易い言葉に替えたものでしょう。


三浦雄一郎さんのように、80歳になっても
エベレスト登頂という偉大なチャレンジ精神を持ち、
そして実践をしていく強靭な肉体を、
若いうちから造っていきたいと改めて思った。