年金問題、医療費問題、赤字国債問題、収入に対して支出があまりにも大きいわが国の財政問題を考えると、消費税増税はこれまでも、そしてこれからも議論が続いていくものと思います。
そして、大規模マンションの大規模修繕工事において、この増税は大きな影響があります。
特に消費税増税を控えている場面で、「大規模修繕工事を消費税増税前に発注をしよう」という意見が出てくることがよくありますし、工事会社や管理会社も「消費税増税分が無駄だから」と必ず助長します。
だからって、消費税前にあわてて工事発注をする必要があるでしょうか?
これまで消費税3%が導入され、その後現在の5%に増税された時の経験を思い出してみると、かならず「駆け込み需要」が発生し、工事業者もお腹いっぱいの状況がピークに達し、工事費全体のコストが消費税増税に向けて徐々に徐々にアップしていきました。
それだけにとどまらずに、競争原理が働きにくく、談合をしやすい環境をつくりあげてしまいました。
一方で消費税増税後は、駆け込み需要の残骸として、閑散期に突入しまし、業者さんは「消費税増税分値引きをします」と営業マンは口をそろえて話をしていました。
消費税導入の翌日から営業に奔走していました。このマインドは、今回の増税でも変わるものではないと思います。
つまり、消費税の増税と合わせて、需要と供給のバランスによる工事本体価格の変動があります。
むしろ、こちらのほうが大きいかもしれません。大震災の特需でもモノ不足、労働力不足となり、建設物価が一時的に大幅に値上がりしている状況を見ると、その不均衡に悩まされます。
したがって、消費税増税前の駆け込み需要にあわせての大規模修繕工事発注が必ずしもコストメリットがあるとはいえません。
これが、私の持論です。